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コンピュータの技術

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#真空管

巨大な機械をコンパクトに「トランジスター」

巨大な機械をコンパクトに「トランジスター」

私たちの生活を支えるコンピュータは、無数の(大規模なものは数百億個)のスイッチの集合体といえます。誕生当時はオフィスビルのワンフロア全部を占める巨大な機械で、手軽に使えるものではありませんでした。それを手のひらに載るほどコンパクトな道具に変身させた主役はトランジスターという部品です。


トランジスターは、簡単にいえば電気信号で動くスイッチで、信号を強める(増幅する)働きを持ちます。基本の形は3

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[技術史]織機から始まったコンピューターの歴史4

[技術史]織機から始まったコンピューターの歴史4

1904年、イギリスの科学者ジョン・アンブローズ・フレミングは、電子技術における重要な発明をします。トマス・エジソンが発見した、白熱電球の中のフィラメントから別の電極へ電子が流れる現象を研究していたフレミングは、真空管内で弱い無線信号を増幅させることに成功しました。後にトランジスタ・ダイオードの原型となる技術、フレミング管として知られるようになります。

1907年、アメリカのリー・ド・フォレス

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