そばと絶景の町・十勝清水町を巡る
まずは拠点に構えた十勝の清水町をぐるっと巡ってみました。
清水町は、道東の玄関口にあります。日高山脈の分水嶺(れい)でもある日勝峠(標高1022メートル)が町の境界。2011年に道東自動車道が道央圏までつながるまでは、ここを通るのが道東への最短ルートでした。
町内には日勝峠以外にも絶景スポットが幾つかあります。市街地から自転車で訪れたのが、清水公園の展望パークゴルフ場。丘の起伏を生かした全18コースの利用料は無料。クラブはレンタルしていないようでしたが、「十勝平野を見渡しながらのプレーはさぞかし気持ちいいだろうな」と感じました。
車で市街地から20分ほど。広大な牧場の中にある清水円山展望台は、NHKの連続テレビ小説「なつぞら」の舞台にもなった場所。僕が訪れた夕方時は周囲に誰もおらず、「クマが出てきたら怖いな」と、すごすごと退散してきました。
この展望台からほど近くの「十勝千年の森」は、12年に英国ガーデンデザイナーズ協会から「世界で最も美しい庭」と評価された庭園。十勝毎日新聞社が1990年代、「紙を大量に使う分の炭素を自然に還そう」との理念で森づくりを出発させたのが、きっかけでした。
そば粉の一大産地でもある清水町には、名店「目分料(めぶんりょう)」があります。午前11時の開店前には行列ができ、午後2時前には品切れになる人気ぶり。4年前に店主が急逝し、一時閉店しましたが、奥さまの手で再開し、のれんを引き継ぎました。かつお節と昆布のだしが効いたかえしも含め、上品な味わいです。
役場職員におすすめされたのが「韋駄天(いだてん)」。ここは清水町のブランド牛「十勝若牛」のサガリ丼とそばのセットが人気メニュー。夜に訪れた時は売り切れており、十勝名物の豚丼セットを注文。温そば、冷そばを食べ比べられ、豚丼も含めてレベルの高さを感じました。
11日夜には駅前で納涼盆踊りも開催。今までは味わえなかった清水町の日常を体験しています。
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