見出し画像

今、この瞬間を生きる 〈執着を手放す②〉


執着を手放した方がいいのはわかってる。
でも難しい。
一体どうしろっていうの?
どうしたら手放せるの?!

これはおそらく多くの人の嘆き
"執着してる、こだわっている、囚われている"
と気づけただけでも大きな一歩


ウエイト版タロットカード ソードの8
もちろん書いている私も長く囚われの身だった。
どうやって手放せと?と、この問い自体にも執着した。

そんなある日、ウエイト版タロットカード ソードの8に目を奪われた。
このカードは、目隠しをされ後ろに手をやり、紐で縛られた女性が8本の剣に囲われている。

文字にすると物々しいカードだが、
実は足(下半身)は縛られておらず自由で、剣もただ一本線を描くように刺さっているだけ
つまり、いつでも逃げられる状態なのに逃げない女性、
身体は自由、囚われているのは思考と心
私にとって、大いなる気づきとなった。

囚われた人は今を生きられない
執着は常に過去か、未来だろう。
今に執着するというものは至難の業だ 笑
瞬間瞬間、忙しくて仕方ない。
そう。今をしっかり生きていれば、
今を味わうことに忙しくて、執着している暇なんてないのだ。
ましてや、もう過ぎ去ってどう修正することもできない過去と
まだ起こってもいない未来に囚われるなんて、
冷静に考えたらバカバカしい=この境地が気づきの瞬間


今を味わう手段は人それぞれにあると思う。
それを見つけた人は幸運だろう。
私は今いくつか手段を見出したが、やはり「お茶の時間」を勧めたい。
特に香り高い中国、台湾茶は、"今に酔うこと"ができるツール
香りがとてもわかりやすいから、
お茶もアロマも、今を生きる導入美容液的な存在だと私は思っています。


お茶を楽しむためには、
人は完全に、今という時に目覚めていなければならない。
今という瞬間を意識している時にのみ、手は茶碗の快い温かさを感じることができる。
今という瞬間にのみ、香りを楽しみ、甘さを味わい、繊細さを感じ取ることができる。
過去のことを思い煩っていたり、将来のことを心配していたりすると、一杯のお茶を楽しむという体験を失してしまうだろう。茶碗を見下ろすと、もうお茶は無くなっているのだ。

人生もまったくこれと同じである。
今という時に完全に心を向けていないならば、まわりを見回してみると、もうそれはどこかへ行ってしまっているのだ。
人生の感触、香り、繊細さ、美などすべてを見過ごしてしまう。
人生はただ、あなたの目の前をあっという間に通り過ぎてしまうだろう。

過去はすでに終わっている。そこから学ぶことを学び、手放せばいいのだ。
未来はまだここにない。未来に対する計画を立てるのはよい。でもそのことを心配して時間を無駄にしてはいけない。
心配は必要のないことだ。すでに起こってしまったことを気に病むのをやめ、起こらないかもしれないことを心配するのをやめた時、今という瞬間にいることができる。
その時、人生の喜びを十分に体験し始めるだろう。

魂の伴侶 傷ついた人生をいやす生まれ変わりの旅   ブライアン・L・ワイス著


ティック・ナット・ハンというベトナムの仏教僧侶であり、詩人の一文
私にとって、完全に同感同意の文章を、
ふと手に取って、ふと開いたページに書かれていた、感動をシェアしたい。
彼の著書を開いたことはないのに、別の書籍から辿り着いたことが
不思議な縁を思わせます。

いいなと思ったら応援しよう!