オンライン・マネジメントは難しくない
リモートワークが普及し、リアルとオンラインの両方のコミュニケーションを駆使してマネジメントを行なう時代となりました。
私たちは、それを「ハイブリッド・マネジメント」と呼んでいます。
リアルの良さを活かし、オンラインの良さも活かすといった、「ギアの切り替え」がとても大切ですね。
■オンライン・マネジメントは難しい?
リモートワークが普及して久しいですが、現場のマネージャーの方々と話していると、いまでもオンラインでのマネジメントに難しさを感じるという声が多いのも事実です。
何が難しいかというと、信頼関係づくり、心理的安全性、意思疎通など、基本的な事柄だといいます。リアルの時にはうまくできていたのに、なぜかオンラインではうまくいかない、というわけです。
■オンライン・マネジメントが難しく感じるわけ
結論から言うと、オンライン・マネジメントは、難しくありません。
なぜ、オンライン・マネジメントが難しく感じるのでしょうか。その答えは、「空気」を大事にするという日本企業の組織文化にあります。
多くの日本企業では、曖昧なコミュニケーションスタイルが根付いています。リアルなコミュニケーションでは、それほど明確に表現しなくてもニュアンスで伝わり、互いに理解しあえるからです。
しかし、オンラインでは、微妙なニュアンスが伝わりにくく、空気が読めないため、コミュニケーションが難しいと感じるのです。
■突破口は、「向き合って、話し合うこと=対話」
これからは、リアルでもオンラインでも、同じ質でコミュニケーションが取れなくてはなりません。
そのために必要なことは、明確に伝え、しっかりと聴くことです。そして、相手の理解度や共感度、しっかりと真意が伝わっているか等に、常にアンテナを張っていることが重要です。
つまり、きちんと対話をするという姿勢とスキルを身に付けることが大切です。
先に述べた、空気を大切にする文化は、とても根深いので、私達は知らず知らずのうちに、空気に頼るコミュニケーションに戻ってしまいます。無意識に使いこなせるくらいに、対話を練習する必要があります。
きちんと対話をする習慣を身につけたマネージャーにとって、オンライン・マネジメントはもはや難しいものではないのです。