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とはいえ、ご飯は食べたい。2話

久しぶりに高校の友達に会った。たわいもない話をした後、2人でよく行くサウナに向かった。腹が減ってはサウナに行けないので、近くの中華料理屋で腹ごしらえをすることにした。この世で1番幸せなメニュー表は中華料理屋のメニュー表だと言っても過言ではない。食べる前からもうおいしい。メニューの端から端まで全部おいしい。何にしようか迷ったが、チャーハンレバニラ餃子に唐揚げ、テンション的にはもっと食べたかったが、このくらいにしといてやった。

写真を撮ろうと思った頃には、唐揚げしかなかった。

唐揚げは、私の方が明らかに多く食べていたが、最後の1個を率先して譲ったことで罪悪感を減らした。「いいの?ありがとう」と喜ぶ友達をみて、なんだかとても良いことをした気分になった。
もちろん、ちゃんと痩せようともしている。その後行ったサウナで、効果の一部に「ダイエット」と書かれたよもぎのスチームサウナに入り、優越感に浸った。
これだけでは、まだ足りないと思い、「体脂肪を減らす」でお馴染みの濃い茶を買うために、コンビニへ向かった。濃い茶を飲み始めて、3年程。未だにこの効果を感じた事は無いのだが、『体脂肪を減らす』と言う文字を見ると、つい手に取ってしまう。何のプライドだか、特茶やヘルシオのような、少し割高で痩せるに特化したお茶にはまだ手を出せていない。私はあくまでも今までの飲み物の値段で、軽い気持ちで痩せたいのだ。「こいつ、お金払ってまでラクして痩せたいんだ」と思われてはいけない。
濃い茶であれば、まだ「濃いのが好き」と言う理由でまかり通るが、特茶やヘルシオは別だ。明らかにそれで痩せようとしている。周りにとってはどうでもいいことであろうが、私にとっては重要である。そんなこと思いながら、今日も濃い茶を手に取る。
何キロも痩せさせてくれとは言いません。せめてちょっとでも効果を感じさせてください。 


2日後。
今日は別の友達が仕事終わりに家に遊びに来る。本来であれば、痩せようと思っているので、ヘルシーな料理を振る舞うところであるが、せっかく友達が来るので、贅沢に油を使ってやろうと唐揚げを作ることにした。
唐揚げと言うのは不思議なもので2日前に食べていても、もう何ヶ月も会っていないかのようなそんな恋しい気持ちにさせてくれる。まるで遠距離恋愛をしているかのような、ばいばいをしてもすぐに会いたい気持ちになる。むしろ唐揚げの方から「会いたい」と言われてるような気もする。しかし、事実として中1日で揚げ物を食べているので多少の罪悪感はある。だから、今回はもも肉ではなく肩肉を使うことにした。鶏肩肉は普段あまり使わないのだが、調べてみるとあまりとれない希少部位らしく、もも肉よりあっさりしているが、ジューシーさは残っているらしい。
胸肉だとなんだか負けた気分になるが、肩肉だったら良い勝負の引き分けだ。極限までおいしい唐揚げにするために、仕事を中断し昼間から鶏肉を漬け込んだ。絶対食べてはダメなのだが、生肉の状態でももう美味しそう。

生でも美味しいオーラを放つタレに漬けられた鶏肩肉

ようやく待ちに待った夜ご飯の時間になった。
長いこと冷蔵庫の暗闇の狭いところにひトリきりにさせてしまったことに深謝しながら、最後に小麦粉を入れて揚げ始めた。
1人で料理をしたことで、気づいたのだが、本当にこいつは良い音を奏でる。カラカラカラカラカラカラときれいな音を奏でながら、こんがりとあげられていく唐揚げを眺めていた。

唐揚げ交響楽団

早速、味見と称して、揚げたての唐揚げを食べてみることにした。

鶏肩肉恐るべし。油も乗ってジューシーでありつつ肉肉さも残っている。引き分けなんてどころじゃない。完全勝利した。
友達がつく頃には、唐揚げが4つほど減っていた。

(おばた)

完全勝利宣言

現在(1月26日02:00)の体重:77.10kg ±0kg
体脂肪率:23.20% -1.20%
体年齢:37才 -2才
「とはいえ、ご飯も食べたい。」 Instagram
https://www.instagram.com/towaiegohan/


⚪︎サウナ近くの中華料理屋

大福元 船橋法典店

提供も早く、コスパ最強!ボリュームも味も良し!


⚪︎「唐揚げ交響楽団」

※分量は目分量
鶏肩肉 400gくらい
卵:1個
(本来入れないのだが、卵を買ってきたときに1つ割ってしまったため。) 
A 醤油:しぼりたて生醤油をギューーっと3秒にぎる。
A 料理酒:醤油とだいたい同じくらいの量
A 塩こしょう:2,3振りくらい
にんにく:3カケラ
生姜:小さめの1カケ
小麦粉:ご飯少なめ一杯分くらい。
油:小さい鍋に入れて唐揚げが隠れる程度に。

0. 買い物帰りに、家のドアで卵一つ割る。
  丁寧にカラを取り除き、ボウルに入れ、かき混ぜる。

  1. にんにくと生姜をすりおろしておく。

  2. ボウルに鶏肩肉肩肉を入れる。

  3. 1とAをボウルに入れ、よく揉み込む。

  4. ボウルにラップをかけ、6時間寝かせる。

  5. 鍋に油を入れ、温める。

  6. ボウルを冷蔵庫から取り出し、小麦粉を入れる。

  7. 6のタレを箸につけ、油にいれふつふつと泡が出てきたら、鶏肉を6,7個ずつ油で揚げる。(鍋の大きさを見て。)

  8. 音を楽しみつつ、4~5分こんがりきつね色になるまで上げる。

  9. あげた唐揚げをバットに乗せ、少し休ませる。

  10. 器に盛り付け完成。

  11. ご飯を楽しむ。⁡


醤油:キッコーマン しぼりたて生しょうゆ

料理酒:キング醸造 日の出 純米料理酒

塩こしょう:ダイショー 味・塩こしょう (母曰く、これが一番うまい)

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