中年の「物忘れ」に関する考察
「今週金曜日、ウチの人飲み会だって言ってたな…」「来週、子供たち学校の帰りが早いんだっけ…」「そろそろ庭の草取りを…」「今月末、町内会の一斉清掃…」「子供の靴の底、だいぶ磨り減ってきたから今度の週末に一緒に買わないと…」「あっ、明日給料日だから食費を下ろさなきゃ…」
あえて仕事に関する予定や約束ごとを除いたとしても、多分あなたのアタマの中には色々なことがほとんど無意識にパッと浮かんでは消え浮かんでは消え…いやっ、実は消えてないんじゃないの?
私が思うに…予定が終わらない限り消えないんです、完全には。
いくつものワードやエクセルファイルを保存せずにシートを開きっぱなしにしているパソコン。
はたまた色んなアプリが立ち上がった状態になってるタブレットやスマートフォン。
使っている本人は閉じたつもりでも開いたまんま。
メモリーはしっかりと使用されているんです。
そんな中、さらにガチャガチャ新しいファイルやアプリを次から次へと開き続けたら…あれっ、フリーズしちゃった…みたいな。
「でも、中年じゃなくても気にしなきゃいけないことは多いですよね。なんで40才過ぎると忘れっぽくなるんだろう…やっぱり老化かな?」
この話の冒頭に羅列された数々の気になってること。よく見てください…これ、全て独身で実家に住んでる人はあまり考えなくてもいいことなんです。
働く、結婚する、子供ができる、部下ができる、子供が学校に通う、配偶者が働く、子供が独り暮らしを始める、親の介護が必要になる…ライフステージが変わる、関わる人が増えると気にしなきゃいけないことがどんどん増える、気にしなきゃいけない人がどんどん増える。
人はいっぺんに集中できることはひとつかふたつです。しかし、集中していなくてもぼんやりとアタマの片隅に無意識的に意識していることが何十、何百とあるんです。
そう、それに引きずられて「忘れる」んです。
正しくいうと「しっかりと覚えておけない」「しっかりと覚えている時間や余裕がない」んですね、きっと。
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