「あの花、なんて名前?」

私は子供が二人(中1♂・小6♀)おります。

子どもたちを外に連れ出し散策をしていると必ず聞かれるのが、

「お父ちゃん、この花なんて名前?」


実は私は元々頂上を目指して山を登るよう登山にはあまり興味がなく乗鞍高原や霧ヶ峰高原、美ヶ原高原に北八ヶ岳界隈などの「高原歩き」が山歩きが主でした。

数年前に伊那市で募集・開講した「南アルプス里山案内人養成講座」終了後、実地研修としての長谷ビジターセンターでのOJT勤務においての観光案内、情報提供業務で仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳などの南アルプス北部の山々や守屋山、入笠山などの地元の山の質問を受けることが多かったことから「自分で登らにゃ話ができんだろう」と積極的に山に登るようになりました。

自然に関する案内人、ガイドというとさぞや動植物に詳しいかと思われるのですが、私は元々歴史が好きな文系代表、生物や地学など理科系の知識はその頃から覚えるようになったので、未だにあまり興味が湧いてこない植物の名前はちっとも覚えられません(苦笑)

子どもたちには物心つく前から「分からないことはまず自分で調べなさい。それでも分からないようならお父さんとお母さんに聞きなさい。」とやかましく言ってきたので、特に上の子は常に図鑑や辞書を携行し分からないことはすぐに自分で調べるくせがついています。逆に調べることを楽しんでいるといった雰囲気です。

「図鑑」というと大きいものや専門的なものが必要な感じがしてしまいますが、私は元々子どもたちと外を歩くときは子供用の図鑑のポケット判を持ち歩いていました。

これがどうしてなかなか侮れない。

私はこのようなタイプの図鑑の「植物」「昆虫」「水辺の生き物」を使っています。その他に「野鳥」「キノコ」「山菜」については子どもたちが専門的なポケットサイズの図鑑が欲しいというので別に各人に買い与えてあります。(基本、図鑑・辞典類は子供が「欲しい」といった時には無条件で買ってあげていました。それは「分からないことはまず調べろ」と言った手前、その資料を揃えてあげるのが当然だと思っていたからです。)

子どもたちと森や公園など自然に溢れた場所を訪れるときはこういったものを携行し一緒に調べながら過ごすとそれ自体が1つのアウトドアアクティビティになりますし、一緒に調べるという行為を通じて親子の共通の話題となります。

ただ、花にしても虫にしても似たようなものが沢山。「本当にこれであっているのかなぁ?」と不安になるときがあります。そんなときは正解をとことん追求する必要はないと思っています。

ウチの子どもたちも大きくなるにつれて一つのことをとことん追求するようになってきました。そうすると時々「お父ちゃんはこれだっていってたけどこっちじゃないか?」と突っ込んできます。

そんなときは素直に「あっ、本当だ。こっちだな…お父ちゃん間違っちゃったよ。お父ちゃんの間違いを見つけるなんてスゴいなぁ。」と。

お父さんの間違えを自分の力で見つけたという自信と、お父さんも間違えているんだからと間違えを怖れず自分の考えをどんどん言えるような積極性を育ててあげたいと思っています。

それでも子どもの前ではある程度パッと答えられるようになりたい❗、また仲間など大人を連れてフィールドを歩くときは基礎的な知識が欲しいなぁ…と誰でも思うもの。

なかなか知識というものは一朝一夕には身に付かない。

そこでお勧めなのは「行きつけのフィールド」を持つこと。

私の場合は市内にある「アルプス公園」。四季を通じて散歩がてら通うと公園内にある動植物というのはある程度限られますので段々に覚えるようになります。

その知識をベースに他の地域のフィールドを訪れた時に知らない動植物に出会うことにより自然のものの多様性や地域性に自然と気づくことができるようになります。

おまけに助かることに公園内にある「山と自然の博物館」で公園内の動植物や昆虫など季節ごとに見られるものの解説をかなり詳しく書いてくれてあるガイド本が売られています。

こういったものはここの公園に限らず案内所やビジターセンターをもって職員が常駐しているような自然公園では作成・販売をしているところが多く、私はそういったところを訪れる度にそれを入手するのが一つの楽しみになっています。

中々植物の名前が覚えられない私がガイドの先輩から教わったのは「植物は漢字や名前の由来と併せて覚えると忘れない」ということ。

そんな中で私が活用している本がこれ。

文庫本で大きさも持ち歩きやすく近所の散歩から高原のトレッキングにも使えます。

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