1990年11月1日のプロ野球3(職業野球新聞)

職業野球新聞

1990.11.1/広島水上善雄選手とダイエー榊原聡一郎選手のトレードが成立し、両球団から発表された。水上千住は89年11月にロッテから広島に移籍したばかりで、慣れ親しんだパ・リーグで再起を期す。榊原選手も今年6月に広島から移籍してきたばかりで、ダイエーでは12試合出場に留まったが兼任コーチとして広島に出戻る。

水上善雄選手は広島での在籍期間1年で再び移籍ということになりました。

広島では打率2割にも満たず打撃不振に苦しみましたが、152打席で5二塁打、5本塁打とパンチ力は健在で、トレードにより1991年シーズンはダイエーで復活を目指すことになります。

交換相手の榊原宗一郎選手はコーチ兼任として広島に出戻りということになっています。しかしながらこの出戻りは事実上の専任コーチとしてのもので、実際に1991年シーズンの榊原「選手」は選手として試合に出ることはなく、1992年からは形式的にも「コーチ」として契約。1993年までコーチを務めました。

このような経緯の為に「水上選手は金銭トレードだった」という言及・記述が為されている資料も見られますが、実際は上記の通りです。


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