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合格を月に祈る # 母が語る2度目の高専入試
合格発表まではソワソワ、ふわふわ
無事、高専の入試を終えた葉介。
発表まで1週間弱ですが、何も身が入らない様子でした。
学校での様子はわかりませんが、家では口数が多くなり、勉強はそこそこ。
高専に落ちた後の公立受験に備えて勉強を進めて欲しいのですが落ち着きがないので集中するのは無理そうです。
結果が出るまでは仕方ないかと見守ることにしました。
「落ちたら次も受けられるから大丈夫!」
ところが、空気を乱すというか余計なことを言うというか。
我が家の高齢者は葉介を勇気づけたいのか、それとも慰めたいのか?
いやいや、落ちたわけじゃないし。
2人の気持ちも分からないわけではありません。
長男よりも明らかに成績で劣る葉介。
目標高く、高専受験を決めたのはいいけれど、受かるか怪しいと感じるのは致し方のないことです。
でも、それを口や態度に出して欲しくないわけで。
「公立高校の試験も受けられるんだから、心配ない」と余分なことを本人に伝えるのは本当に有難迷惑。しかも何度も。
それが本当のことであっても、そっと見守ることができない人達。
たまに葉介がそれらの言葉を聞き、ピリッとすることもありました。
月に願う
答え合わせではまずまずでしたが、結果を聞くまでハラハラが続きます。
なので、私は月に祈っていました。
この時期、月がとてもきれいに見えたのです。
「葉介が高専に受かりますように」
夜空の月を見上げる度に何度も何度もお願いしました。
それまで月に祈るなんてことはやったことも考えたこともありません。
それくらい、縋れるものには全てのものに縋りたい心境。
受験が終わるまで、親の心模様も平穏無事とはいきませんでした。
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