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不安に駆られて特別なことをしたくなる # 母が語る2度目の高専入試
勉強をしていても不安
夏休み中は図書館、自宅と場所を変えつつ気分転換を図りながら勉強していた葉介。
ところが、「机に向かっている時間」=「学んでいる時間」とはなりません。
集中力が途切れ、問題集をぱらぱらめくっているだけのこともあります。
そして、パソコンでYouTubeの動画を観ながら何となく時間が過ぎているだけだったことなんて日常茶飯事。
すると、「ヤバい!」と我に返る度に自分の中に焦る気持ちが生まれ、何か特別なことをしたくなるのでしょう。
パソコンで色々と検索をしては、「これ、どうかな?」と新しい取り組みを模索するのです。
問題集、模試、リモート塾…
葉介が興味を持ったのは、高専入試対策を謳う問題集。
高専志望者向けのリモート塾と模試などです。
確かに公立高校受験対策用の参考書や問題集だけでは物足りなさが否めません。
とはいえ、過去問以上に身になる問題集なのか判断できず。
結局、問題集の購入は過去問を制覇してから改めて考えようと話がまとまりました。
結果、購入には至らず。
なぜなら、過去問さえきちんと理解しきれなかったから。
手を広げ過ぎて中途半端になったら、より大きな焦りを感じてしまう恐れが生じます。
最後は葉介が「やっぱいい」と判断しました。
塾で学ぶなら高専に特化した塾がいい。
これは正解だと思います。
そして、その塾が催す模試も魅力ありと感じました。
でも、2学期になると学校が行う実力テストや定期テストに備える必要性が高まり、タイミングを見計らうと申し込みが難しく、これもやらずじまい。
葉介が推薦を狙うことは無理と早々に見切りを付けましたが、高専の一般選考でも評定はアップしておきたいという気持ち。
すると学校で行われる取り組みに手を抜くのは得策ではありません。
ネット検索するとあれこれ見つかります。
学校の先生にも限界がある
高専の過去問を解き、解説を読んでも分からないことが間々ありました。
そんなときは学校の先生へ解き方を教えてもらおうとお願いしたことも。
ところが、高専の問題は一筋縄では解けない問題が多く、公立高校の対策を最優先として指導している先生にとってはややこしさを感じてしまうレベル。
現役の先生さえ、解説するには予習したほうがよい問題なのです。
現に、葉介が過去問集の数学について質問すると、「週末に考えてくる」と言われたそう。
つまり、高専に特化した塾や模試には大いに意味があるということ。
でも、目先のことでいっぱいいっぱいな葉介にはあらゆる面で余裕がなく、手を出すには至りませんでした。
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