活動報告2023.10.19@尾別観音堂(中泊町)
清掃終了後は宮越家の見学ツアーを実施♪
むつ市や八戸市などの遠方からの参加者さまもいらっしゃいました。
こんにちは!チーム109の鳴海です。
今回の定期清掃は、北津軽郡中泊町の尾別観音堂さまに行ってまいりました!
「尾別」・・・中泊町の地名なのですが、なんと読むかわかりますか?
簡単な字ではありますが、初見で読める人は少ないのではないでしょうか?
正解は「おっぺつ」です!
最初は私も「おべつ」が訛って「おっぺつ」と言っているだけかと思っていましたが、これが正式名称なのです。
中泊町はじめ津軽地域には多くのアイヌ語の名前が残っており、歴史ロマンを感じますね!!
隣の地域でも、アイヌの居住地跡が残っています。
そんな尾別観音堂さまには、30名程の参加者さまがいらしてくださいました。
今回も4人の班長を中心に、観音堂内、観音堂周り、階段、階段の中腹の33観音が立ち並ぶ参道の清掃を行いました。
また、今回ご参加のメンバーで秋葉さんと砂場さんが、階段中腹にある33観音石仏にかけられていたお賽銭袋が破損していたことを受け、新しいものを制作・奉納してくださいました。
こういった33観音石仏は、多くが「誰か1人」の寄進ではなく、1体1体がご自身の家の守り本尊にと奉納していることが多いのです。が、そのことを知らされていない子孫の方も多いようです。
切ないですね…。
たくさんの方が参加してくれたおかげで予定よりも早く清掃が終わり、ギリギリでゲリラ豪雨を回避しておふるまいをいただくことができました。
この日のおふるまいは、隣町の金木にある「ぽっぽ家」さんの若生(わかおい)のおにぎりでした。
若生とは、薄く柔らかい1年昆布のことで、「若生おにぎり」は、炊き立てのご飯を若生昆布で包んだだけのシンプルなおにぎりです。
津軽地方北部で、漁師が沖に出るときや、山に仕事に入るときなどに作られてきたそうです。
このおにぎりを頬張ると、若生昆布の自然の塩味と、広がる海の香りが楽しめます。
私は小さい頃から馴染みのある若生ですが、初めて食べるという方も多く、清掃活動を通じて地域の郷土料理を知ることができるのも醍醐味の一つだなと感じました。
そしてデザートとして、私鳴海が手作りした杏仁豆腐を皆さまに食べていただきました!
たくさんの方の「おいしい!」というお言葉がとても嬉しかったです。
清掃終了後は、宮越家の見学ツアーを行いました。
宮越家は、尾別観音堂のすぐ側に所在する旧家です。
屋敷内には、主屋を中心に、文庫蔵・米蔵・離れ「詩夢庵(しむあん)」などの建造物と、「静川園(せいせんえん)」をはじめとする庭園が所在します。
いずれも百年前後の歴史を有する文化財ですが、なかでも離れ「詩夢庵」を装飾するステンドグラス作品は、日本におけるステンドグラスの先駆者である小川三知(おがわさんち)によって制作され、彼の最高傑作であると位置づけられています。
歴史と浪漫がたくさん詰まったこの宮越家、ぜひ皆さまも訪れてみてください。
清掃活動をし、地元の郷土料理や観光地を楽しむことができ、中泊町を堪能することができました。
今度は皆さまの地元地域にもお邪魔させていただき、津軽の魅力発信にも繋げていければと思います。
我々が活動することで津軽地域が元気になってくれればこれに勝る喜びはありません。
残り少ない今シーズンの活動ですが、スタッフ一同全力で取り組んでまいります。
担当:鳴海
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