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vol.3 「ロボットみたい」と言われた人生。出産で人間の感情が生まれた(河野 ひとみさん)

ヤフー株式会社にてリーダー人材を育成する企業内大学「Yahoo!アカデミア 女性リーダークラス」。その参加者から、時代を映すような象徴的なプレゼンをされた4名の女性リーダーの声を、一人ずつ紹介していきます。
今回は、出産によって視界が変わったと話す、河野 ひとみさんです。

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プロフィール:河野 ひとみさん
ヤフー株式会社 検索統括本部 編集本部 編集企画チームリーダー
娘(4歳)と夫との3人暮らし。
ヤフー歴:2006年入社(14年目)


——「Yahoo!アカデミア 女性リーダークラス」に参加したいと思ったきっかけは?


子供のころから「ロボットみたい」と言われ続けてきました。
自己開示しづらかったし、過去2度の管理職経験では、メンバーの気持ちが汲み取れずチームビルディングに失敗。リーダーとしての自信をなくしていました。

ですが、子どもを産んだことで変わりました。娘を通してようやく視界がカラーになったような、人間の感情を理解したような、そんな不思議な気持ちでした。
仕事でも、縁を感じた人に自分を賭けようと思うようになり、「人として生きる楽しさ」がだんだんわかってきたように思います。

2019年10月に、3回目の管理職に任命され、「もう逃げたしたくない」との思いから、女性クラスへの参加を決意しました。


——参加中、心が動いた特徴的なエピソードは?


「ライフラインチャート」を書いたことで、過去を客観的に振り返えられたのがよかったです。あかんかった過去を乗り越えられた気がします。

結局のところ、自分が「人のやわらかいこと」を気遣いしない、ずぶといタイプであることを改めて強みとして受け入れられたことも大きかったです。

受講者の中には、私と真逆なタイプ(明るい、キャッチー、気遣いできる)がいたのも違いがわかって面白かったし、逆にちょっと変な人、変わっている人には共感したりしました。


——参加して気がついたことは?


「本音で話す」ことの尊さです。登壇した方はみな自己開示をされ、恥ずかしいことや自身の弱い部分も隠さず本音で話していました。

不感症だった自分が娘の存在によって変わったように、本音によって大きく感情が揺さぶられました。

また、チームメンバーとの関係性についても、自分の子とよその子が違うように、新しい部下、新しいメンバーともひとつひとつ関係性を作っていくことの大切さに、改めて気がついたんです。


——「女性リーダー」という言葉がなくなるほど当たり前になるには、まずあなた自身がどんな行動を起こしますか?


目の前にある仕事、いま手元にあるコンテンツひとつを、渾身の思いをこめて世に送り出していきます。
自分が娘によって変わったように、この先も、もしかしたらヤフーに閉じることなく、大きく感情が揺さぶられるようなコンテンツを作り続けていきたいです。

※メイン画像は最終プレゼン資料から抜粋

「かつてロボットのようだった」と我が身を振り返る河野さん。
過去のチームビルディングにおける辛い経験を乗り越え、出産や子育てを経て感情を取り戻し、新境地に達したプレゼンは、聞く人の心をもまた揺さぶりました。
どこまでもユニークで自然体な河野さんに、また一つの「あたらしいリーダー像」を見た気がします。

vol.4 「その人らしさ」を保ったまま活躍できる社会を信じて(矢吹 淳子さん)

vol.5 「女性リーダー」という言葉がなくなるまで(谷口 美明さん)

vol.0 この、あたらしい時代に「女性」がリーダーになるということ-「Yahoo!アカデミア 女性リーダークラス」の挑戦-

vol.1 「台湾出身。国籍、女性、偏見、言葉、文化、世代の6つの壁を超えた先に見たものは」(宋 庭萱さん)

vol.2 「続く人を増やすために、自分自身がキラキラしていたい」(小林 真希さん)

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