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vol.2 「続く人を増やすために、自分自身がキラキラしていたい」(小林 真希さん)

ヤフー株式会社にてリーダー人材を育成する企業内大学「Yahoo!アカデミア 女性リーダークラス」。その参加者から、時代を映すような象徴的なプレゼンをされた4名の女性リーダーの声を、一人ずつ紹介していきます。
今回は、家族の幸せと自己実現の両立を目指す、小林 真希さんです。


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プロフィール:小林 真希さん
ヤフー株式会社 Y!映画 兼 Y!テレビサービスマネージャー(責任者)、
映像サービスプロダクト本部企画チームリーダー
娘(3歳)と夫との3人暮らし。
ヤフー歴:2006年入社(14年目)


——「Yahoo!アカデミア 女性リーダークラス」に参加したいと思ったきっかけは?

自分の未来のキャリアビジョンに答えがなかったんです。
「「家族の幸せ」と「自己実現」の両立があたりまえの世の中にしていきたい、働く女性のモデルケースでありながらも、男女の概念をなくしたい」と、漠然と考えていましたが、それを実現するためにどうすべきかがわからない状態でした。自分と向き合い「内省」することで答えを探したかったんです。
また、ヤフーの上級管理職に占める女性管理職が少ないことも気になっていました。


——参加中、心が動いた特徴的なエピソードは?

ベンチャー起業家や事業家、ヤフーの女性管理職など、さまざまな経験を持つ方のプレゼンを聴く機会や交流がありましたが、登壇者の話にはそれぞれの「意思」を感じました。
なぜその事業に携わっているのか、「WHY」がハラ落ちしているので迷いがなく、自分の言葉で話されるからこその説得力がありました。
中でも、いくつかの言葉が心に残っています。

「解釈は選べて、解釈がポジティブであると運がついてくる」(ファクトリエ 山田 敏夫さんより)

たしかに自分の過去の経験から、「運が良かったな」と感じたときは特にポジティブマインドだったなと。ほかにも

「相手を知っていると揉めない」(同ファクトリエ 山田 敏夫さんより)

「違和感がある場所に行って、防衛本能を感じてみる」(株式会社ウィズグループ 奥田浩美さん/WAmazing株式会社 加藤 史子さんより)

慣れない場所、慣れない人の中に飛び込むことに苦手意識がありましたが、「努力する」ではなく、もう少しライトに「あ、私は今正常に防衛本能が出ているな」くらいの意識で行動してみようという考え方に変わりました。


——参加して気がついたことは?

「男女平等」とは、「比率を半々」にすることではなく、「機会・経験・報酬が平等であること」が本質的な意味だと思っています。
特に機会や経験においては、まだまだ日本やヤフーでは平等とは言えません。男女の抜擢の背景には違いがあるという意見にも妙に納得しました(男性は期待値から、女性は経験値から)。
しかしその中でも、自分はまだ恵まれている環境下にいるのかもしれない、ということに気がついたのです。

活躍されている方は、逆境の中にも「意思」があるからこそ輝いていくんですよね。
さらに「相手をよく理解していること」すなわち「チームビルディング力があること」が活躍の後ろ盾になっているという共通点にも気づけました。

小さい子どもを育てながら働く以上、どうしても時間に制約があります。だからこそチームビルディングが肝要です。メンバーの強みを発見し、生かし、やる気スイッチを押していくことで、自分の可処分時間や能力以上のパフォーマンスをあげられることも、リーダーの醍醐味の一つだとわかりました。


——「女性リーダー」という言葉がなくなるほど当たり前になるには、まずあなた自身がどんな行動を起こしますか?


私はまだ恵まれている環境にあると感じました。よって、モデルケースとなれるよう、チャンスと経験は逃がさず、取りに行きます!

とはいえ、自分1人では世の中は変えられないのもわかっています。
だからこそ自分自身は「キラキラ」し続けたい。働く女性の一つのモデルケースとなり、仲間を増やしていくことも重要だと思っています。

「女性」「時短」など、ともすればネガティブに取られがちな固定概念を明るく取っ払い、「そんなの関係ない」という空気を醸成しつつ、フォロワーを増やし、ヤフーでの成功事例を世の中に発信していく機会を作っていきたいです。

※メイン画像は最終プレゼン資料から抜粋

最終プレゼンで「家族の幸せと自己実現は両立できる」とはっきり言い切る姿が印象的だった小林さん。
「働く女性のモデルケースでありながら、男女の差があったとしてもそれをなくしていく」「チャンスは逃さずキラキラしながらパフォーマンスを発揮し、それを社外に発信していく」といった言葉の数々に、管理職としての重圧や負担を感じさせない軽やかさ、楽しみながらチャンスを得ていく「あたらしいリーダー像」の息吹を感じました。

vol.3 「ロボットみたい」と言われた人生。出産で人間の感情が生まれた(河野 ひとみさん)


vol.4 「その人らしさ」を保ったまま活躍できる社会を信じて(矢吹 淳子さん)

vol.5 「女性リーダー」という言葉がなくなるまで(谷口 美明さん)

vol.0 この、あたらしい時代に「女性」がリーダーになるということ-「Yahoo!アカデミア 女性リーダークラス」の挑戦-

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