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自己肯定感が爆高の人と付き合って、今までの恋愛はなんだったんだろうと思った。

ここでいう自己肯定感が高い人とは、自分が受けている評価に納得している人のことです。そのため、「能力が高いのに評価されていない!」と思っている人は、むしろ自己肯定感が低いと思います。

一般には、褒められてもそれを受け取れない(納得できない)人が自己肯定感が低いと思われがちです。しかし意外と、「実際の能力ほど評価されていない」と納得していないタイプの自己肯定感が低い人もいると思います。

「能力があるはずの自分が何らかの理由で評価されていない」と感じるとき、その理由は、本人がコンプレックスに感じている部分にあると考えがちです。根本の原因は別かもしれませんが、自分で欠点だと思ってる部分に目がいきやすい。

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例えば「今頃結婚してるはずだったのに」と言うタイプの人は、結婚していないことがコンプレックスです。
「結婚さえできれば俺の人生はバラ色…」と思っている時、「人生がうまくいっていない理由は結婚していないからだ」と思っています。
そのような人に好かれて結婚してくれと言われるとき、私はその人のコンプレックスを解消する最終兵器だと思われているような気がします。


「彼女なら褒めてくれ」と言ってくるタイプの人もいますが、それは「俺のコンプレックスを(一瞬でも)無いものとしてくれ」というお願いです。
逆にいうと、こういう発想の人は「恋人だから私を褒めている」ことになります。ちょっと違和感ありませんか?

相手側は「好きだから付き合ってるんでしょ(会ってるんでしょ)」という論理を振りかざしてきますが、なんで「好き=相手のコンプレックスを解消してあげる」なのかが分かりません。傷を舐め合ってどうする。

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かくいう私は、誰と付き合ってるかは共通の知人数人しか知らず、彼氏の自慢をしたりして自己肯定感を高められたことはありませんでした。
彼氏のおかげでコンプレックスが解消されたと思えたこともありません。

これまで、私を”好きだ”と言っていた人の多くは、コンプレックスを解消してくれというお願いばかりしてきた気がします。少なくとも今はそう感じ、彼らといても私側のコンプレックスは解消されなかったと思ってます。

そうやって「結婚してくれ」とか「褒めてくれ」とか言われているのが、私の恋愛でした。

そもそも結婚してくれと言われて嬉しくないことや、相手を褒められないことからも、私もその人たちをあんまり好きじゃなかったんだと思う。
今までの人生、なんだったんだろう。

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なぜこんな話をしているかというと、今付き合っているのはコンプレックスがない人だからです。

例えば子供が欲しいとかなんとかは言っていますが、それはコンプレックスからのお願いではないと思っています。「周りはみんな子供いるのに僕は…」なんて一言も言わないし、ただの一度も「僕なんて…」と言ったことがない人だからです。「なんて…」という語彙だけ学習し忘れたのかもしれません。

付き合う前から「この自信はどこから湧いてくるんだ意味わからん」と思ってたし今も思ってます。彼には欠陥も落ち度も不備も問題点もありますが、本人はそれらをコンプレックスだとは思っていないようです。アファメーション(自己暗示)なのかもしれません。

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ただし昔の人たちとの違いは、欠点があったとしてもそれを彼女(私)で解消したいと思っていないことだと思います。「結婚したら、子供ができたら、いくら稼げたら僕は何かになれる」という発想じゃないのです。

言い換えると、自己肯定感の低い人は「今じゃない状態になれば評価される(=自分の悪い部分がなくなる)」という発想です。
でも長所が伸びても短所は消えないように、いくら状態や状況が変わっても、悪い部分はそのままだったりします。

しかし肯定感爆高の彼氏は、「僕は今のままで充分サイコー。彼女がいて、僕はもっと自分のことが好きになった。もっとサイコー」といった思考法な気がします。短所にはあまり囚われていません。

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だからこそ付き合ってからも1年以上の間は、彼氏に蕩々と欠点を伝えていました。でも私たちは心身ともに分離した他人なので、欠点は彼が直そうとしない限り直りません。

私たちは別れることもできるから、いつか彼の欠点なんぞ目にしなくてよくなるかもしれない。
しかし彼自身は、その欠点と一生付き合っていかなければならない。

そう思うと、彼の欠点を直そう(ねじ曲げよう)とする気持ちは薄らぎました。

それと同時に、私にも元カレのように「恋人にこうしてほしい」「相手がこうなってくれたら私はこうなれる」と思う気持ちがあったことも知りました。
それはコンプレックスから来るものではありませんでしたが、結果として、昔の人たちと似たようなことをしていた気がします。

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今は彼氏と会う回数をかなり制限していて、「せっかく会ったんだからしたいことないの?」と箇条書きでメモしている私を、「愛子さんといればそれで目的が達成されてるよ」と一言で論破。
帰るまであと数時間というとき、私は「何かしなきゃ」と焦るのですが、彼はまだ「愛子さんといればいい」と言っている。

「その人がいればそれでいい」の、その一瞬で、この記事に書いたこと全てが腑に落ちた。


コンプレックスのない人に好かれて初めて、今までは本当の意味では好かれていなかったし、あれは恋愛なんかじゃなかったなぁと、気づいたのだ。


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