【散文】日が暮れると安心する症候群5

笑っても泣いても
やがて日は暮れて
同じ重さの朝がまた来る

「あんなことあったよなぁ」と微笑んだ
未来の私は何処か他人事

暗い人間にしか
生み出せないものもあるって
信じてる
まやかし

今日だけ今だけと
吐いても吐いても
溢れ出てくる
愚痴
誰か止めて下さい
私の息の根

エナジードリンクで頭痛薬を流し込む

もう優しくしてくれるなら
怪しい宗教団体の人でもいい
誰か今すぐ騙しに来て

家族ごっこに向いてない

泣いても笑っても、私

どこにでもいる小汚い家族連れが眩しすぎて目が眩んだ

不祥事を起こして干されたバンドの曲がおあつらえ向きな私のドライブ

一体いつになったら
正しい言葉に共感できる
人間になれるのかしら

色々と無理だった。
原因？私。

黙っていれば良いのに
どうして喋ってしまうんだろう
まだどこかで他人に期待しているのだ

根本から作り変えないと
何も変わらない
まずは根本を探し出さなくちゃ
ガラクタをあてどなくかき分ける

意外でしょうけど
青空とかきらめく海が
大好きなんです

24時間テレビをディスってるだけの奴らも
何かやってみればいいのに
そんな事を思いながら
涼しい部屋でアイスを齧る
いつもの夏だ

回復する間もなく
走り続けている
傷口がどうなっているのかは
怖くてずっと見られぬまま

流れていく
全て思いと逆の方へ

歪んだ認知でしか世界を見られない人間は
芸術家になるか
負け犬としてつまはじきか
そんな人生の二択

強気に笑っていた先週の私はどこへ消えたのですか

壊れたおもちゃはすぐに捨てたくなります

断捨離上手なミニマリストって
情が薄いだけなんじゃないかって勘繰ってる

生きても地獄
生きなくても地獄
生き地獄

苦労話がない人生
という苦労

ぬるま湯に浸かっているうちに
何もかも腐ってしまったのです

百均に入荷されてしおれている観葉植物と私、どっちがかわいそうだろうか

暗い方へ暗い方へと進んで行く
私を引き止めてくれた
あなたがいたから
私は今こんなに幸せで
キラキラの日々を送っている
…なーんて言うと思った？

日が暮れると安心する症候群