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「いいんじゃね」

 ぶっきらぼうな言葉ですが,この魔法の一言に何度も背中を押されてきました。去年1年間一緒に仕事をしていた私の師匠は「意図があれば何でもやってみろ,意図を持って失敗したなら責任取ってやる」的なスタンスな人でした。(後から話を聞くと,そんなことを言ってみたかっただけとか何とか笑)ですが,好奇心旺盛,素直でやりたがりな私はそんな事を言われたら頑張れるじゃんと思い,勢いよく色々なことに挑戦してきました。

学校の当たり前に疑問を持っていたこともあり

・全員前向きの席を辞めて,コワーキングスペースみたいにしてみたり(自然と関わっていれば横の繋がりが強くなるだろうと思ったら結構的中しました。)

・日直を廃止してみたり(「日直誰?早く号令して」みたいなやりとりが嫌いでした)

・話が聞けない子達を怒ってもしょうがないから全員にメモ帳を渡してみて聞かないといけない仕組みを作ってみたり

・友達の消防士にLINE通話で繋げてみて,遠隔で授業をしてみたり

・ござを用意して休み時間にリラックスしながら読書をしたり

他にもたくさん,上手くいったりいかなかったりはありましたが,いろいろ試しました。そしてありがたいことに子供たちがついてきてくれました。

「誰でも居られる教室」をテーマに1年間試行錯誤しました。

そんな1年を経て学校の「あたりまえ」を思考停止のままやり続けちゃいけないなあっていうことを再確認できました。後は師匠のように「いいんじゃね」とドンと構えてくれる人の存在は貴重だなということに気付きました。いなければそこまで頑張りきれなかったと思うし,いそうでいない,今までの人生でそんなことを言ってくれた人はたった2人です。

自分もそうなっていきたいとは思いつつも最近はどうも「やりたいことがない」教師が増えてきているような気がしてなりません。

それは決して個人が悪いわけではなく

・過度な揃えろ文化

・守ってもらえない職場環境

・出る杭は打たれる

あたりが原因なんだろうなと感じています。そして私も周りに「いいんじゃね」と言い切りたいもののドンと構え切れる器はまだないです。

合わせることだけが正義なら,教師なんて誰でも良いじゃんと思ってしまう私は間違っていますかね・・。


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