タナカケンスケ(プロ予備校講師(英語)・映像字幕翻訳家)

予備校英語講師/映像字幕翻訳家/文学修士号取得(英語統語論専攻)/英検1級/大学受験参…

タナカケンスケ(プロ予備校講師(英語)・映像字幕翻訳家)

予備校英語講師/映像字幕翻訳家/文学修士号取得(英語統語論専攻)/英検1級/大学受験参考書『世界一わかりやすい青山学院大学の英語(KADOKAWA)』・TOEIC対策本『毎日1分TOEIC TEST』シリーズなど多数出版/受験英語のノウハウを惜しみなく解説!/実物は髭なし/

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2021年大学入試共通テスト・英語 全問 解答&解説(全訳付き)

2021年(令和3年)1月に実施された「大学入試共通テスト・英語」のリーディングの全問題の解答と解説です。市販の過去問解説本やネット上の解説記事、塾・予備校の共通テスト過去問講座よりもはるかに詳しく、そして丁寧に解説をしています。全訳は全てオリジナルです。問題と正解のpdfに関しては、下のリンクより各自ダウンロードしてください。 受験生の方は、あらかじめ問題を解き答え合わせをしてから読んで頂けると分かりやすいと思います。また、高1~2年生で「共通テストはどんなものなのかを知

    • 英文法解説 テーマ13 疑問 第3回 付加疑問文はコツをつかめば楽勝!

       こんにちは。今回が、テーマ13「疑問」の最終回になります。3回分だとあっという間ですね。扱うトピックは「付加疑問文」です。付加疑問文は基本的には中学英語の範囲なので比較的易しいと思いますが、「付加疑問文」という名称自体を耳にするのが中学校で習った以来で、すっかり忘れてしまっている人も多いと思います。その分しっかり確認していきましょう。 肯定文・否定文に対する付加疑問文 付加疑問文というのは、疑問文以外の文に「~ですね?」という付け足しの要素を加えるものであり、規則性がはっ

      • 英文法解説 テーマ13 疑問 第2回 間接疑問文って「どう間接なの?」という人へ

         はい、こんにちは。テーマ13「疑問」の第2回目になります。今回扱う内容は「間接疑問文」です。しばらく英語から離れている人にとっては「なんかそんなのあったなあ」くらいの感覚かもしれませんし、学生さんにとっても「なんとなく分かるけど、これだけを体系立てて勉強したことはないなあ」と思うような範囲でしょう。確かに、そんなに派手な箇所ではないのですが、意外と知らないことも多いと思うので、しっかり解説していきたいと思います。 間接疑問文の語順 まず、疑問文というのは語順に特徴がありま

        • 英文法解説 テーマ13 疑問 第1回 疑問詞(wh-)と言っても実は3パターンあるんだよ、という話

           今回から、新テーマ「疑問」に入ります。要するに、「疑問文」に関する話なのですが、いわゆる疑問詞というのはどういうはたらきをするのか?また、疑問詞の後ろは完全文?不完全文?さらには間接疑問文や付加疑問文など、様々な面を解説していこうと思います。ご期待ください。  第1回目の今回は、「疑問詞」について解説していきたいと思います。疑問詞と言うのは、whatやwhereやhowなどのいわゆる5W1Hのことで、なじみのある品詞でしょう。辞書の上では、これらは「疑問詞」と分類されては

        2021年大学入試共通テスト・英語 全問 解答&解説(全訳付き)

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          英文法解説 テーマ12 特殊構文 第4回 どんなときに「省略」が起きるのか?

           今回で、テーマ12「特殊構文」は最終回になります。「強調」「倒置」「語順転倒」ときて、ラストは「省略」ですが、この「省略」という項目は苦手とする人が多い、というよりもそもそも「省略」に気付かないケースが多いと思います。もっとも文法上、書かれることが書かれていなければ、読み手としては戸惑いますし、省略が見抜けないと正しい解釈もできなくなります。そこで、今回は、「どういう状況で『省略』が起きるのか?」についてパターン分けして解説していきたいと思います。 省略とは? 「省略」は

          英文法解説 テーマ12 特殊構文 第4回 どんなときに「省略」が起きるのか?

          英文法解説 テーマ12 特殊構文 第3回 倒置とは違う!「語順転倒」って!?

           こんにちは。「特殊構文」の第3回目になります。今回扱う「語順転倒」というのは、前回の「倒置」の続きという位置づけになります。英文法書や教科書などを読んでみると、この「語順転倒」を「倒置」の一種として扱っているものが少なくありません。そのせいか、両者を同じようなものと勘違いする人が続出するのですが、根本的な仕組みが違います。なので、今回はそれぞれがどう違うのかをはっきりさせていきたいと思います。前回の「テーマ12特殊構文 第2回「「倒置」って難しそう…と思われがち」」と併せて

          英文法解説 テーマ12 特殊構文 第3回 倒置とは違う!「語順転倒」って!?

          英文法解説 テーマ12 特殊構文 第2回 「倒置」って難しそう…と思われがち

           こんにちは。今回は、英文法解説シリーズ・テーマ12「特殊構文」の第2回目「倒置」です。前回のイントロで少し説明したように、「特殊構文」と言っても、何も特別なことではなく、組み立てられた英文の一部を強調や省略したり情報の流れを整理したりするための方法をまとめて「特殊構文」と呼んでいるだけです。今回はその中でも「倒置」について解説していきたいと思います。「倒置」と聞くとなんだか難しそうな印象があるかもしれませんが、ルールは非常にシンプルで分かりやすいので、基本から理解していけば

          英文法解説 テーマ12 特殊構文 第2回 「倒置」って難しそう…と思われがち

          英文法解説 テーマ12 特殊構文 第1回 単語や語句を「強調」する方法

           こんにちは。今回から新しいテーマ、「特殊構文」と呼ばれているものを扱います。といっても、何も「特殊」なことはありません。あえて言うと、時制や準動詞や関係などの文法規則に従って出来上がった英文をブラッシュアップする際に用いられる手法、つまり、「最後の仕上げ」というイメージです。  具体的には、強調・倒置・省略について扱います。これらの文法操作がなくても英文を完成することは可能ですが、これらによって英文の流れがスムーズになったり語句に強弱がついたりします。今回のテーマ12「特

          英文法解説 テーマ12 特殊構文 第1回 単語や語句を「強調」する方法

          英文法解説 テーマ11 否定 第3回 否定を表すイディオムや構文を紹介しましょう

           こんにちは。今回で「否定」の回は終わりになります。あっという間でしたね。これまでは「否定語」「準否定語」「部分否定」「二重否定」について解説してきましたが、いかがでしたか?仕組みを理解した上で、知識を定着できたでしょうか?今回の「否定に関するイディオムや構文」は、ある程度覚えていないといけないのですが、どうしてそういう意味になるのかという「理解」が手助けになる所は、できるだけ無理のない程度に解説していきたいと思います。 否定語を用いた慣用表現・構文 まずは、否定語がその中

          英文法解説 テーマ11 否定 第3回 否定を表すイディオムや構文を紹介しましょう

          英文法解説 テーマ11 否定 第2回 「100%を否定は何%?」と「否定の否定は?」という話

           こんにちは。今回が「否定」の第2回目です。部分否定と二重否定について解説していきたいと思います。これらは、慣用表現という都合の良い用語で丸暗記を強要されてしまいがちなところですが、実は、正しい理解をベースに定着させるべき範囲なのです。基本からしっかり解説していくので、「なるほど!」と考えながら進めていってください。 部分否定 まずは、部分否定から説明していきたいと思いますが、そもそも「部分否定」という用語自体が分かりにくいかもしれません。これは、どういうことかというと「数

          英文法解説 テーマ11 否定 第2回 「100%を否定は何%?」と「否定の否定は?」という話

          英文法解説 テーマ11 否定 第1回 否定のかかり具合と否定がかかる範囲について

           こんにちは。英文法解説シリーズの第11回目、今回からのテーマは「否定」です。もちろん、シンプルに否定文を作るだけなら、中学英語で習うnotを使った否定文だけで十分かもしれませんが、もっと幅広い英文を読んだり書いたりするためには、「notを使う」だけではやはり物足りないです。not以外にどんな語を用いれば否定文を表せるのかということや否定のかかり具合(=どの程度否定するのか)などについて解説していきたいと思います。 準否定語について 否定文を作る語としては、おそらくnot,

          英文法解説 テーマ11 否定 第1回 否定のかかり具合と否定がかかる範囲について

          英文法解説 テーマ10 比較 第5回 the+比較級が用いられている構文の仕組みを理解しよう!

           こんにちは。ついに比較の最終回です。今回は、the+比較級が用いられている、代表的な3つの構文について、それらの特徴と解釈のコツを解説していきたいと思います。では、さっそくいきましょう。 1.the 比較級 SV, the 比較級 SV 一つ目は、比例を表す構文です。「the 比較級 SV~, the 比較級 SV…」という形式で、「~すればするほどますます…だ」と訳します。  ポイントは、the 比較級に用いられる「形容詞・副詞」がSVの中から抜き出されている、という

          英文法解説 テーマ10 比較 第5回 the+比較級が用いられている構文の仕組みを理解しよう!

          英文法解説 テーマ10 比較 第4回 否定が絡むと比較級は難しくて混乱する!いう人へ

            こんにちは。今回は、比較の中でも最難関と言われる「否定語+比較級」です。「「A>B」を否定するのだから「A<B」で問題ないでしょ!?」と思っている人はいませんか?甘いです。否定語にしてもnoを使うかnotを使うかで意味も変わってきますし、moreやlessとの組み合わせなど、一筋縄ではいかないケースがあります。今回はこういったパターンをひとつずつ丁寧に解説していきたいと思います。 no more/less ~ than構文(またの名をクジラ構文) まずは、no more

          英文法解説 テーマ10 比較 第4回 否定が絡むと比較級は難しくて混乱する!いう人へ

          英文法解説 テーマ10 比較 第3回 比較の味付け ~強調・程度・差・倍数などの表し方~

           こんにちは。「比較」も中盤戦を迎えました。今回は、「比較」に対して様々な“味付け”をしてみよう、という話です。どういうことかと言うと、例えば、サッカーの試合結果で2対1というスコアと10対1というスコアでは、勝ち負けに関しては同じですが、差の付き方が異なりますよね。このような「差」の大小や具体的に何点差かを表す方法について解説していきます。他にも、2倍や10倍といった「倍数」についても解説します。 比較級と最上級の強調 まずは、「強調」についてです。例えば、「AはBよりも

          英文法解説 テーマ10 比較 第3回 比較の味付け ~強調・程度・差・倍数などの表し方~

          英文法解説 テーマ10 比較 第2回 いろいろな「一番」の表し方 ~最上級と原級・比較級の関係~

           こんにちは。前回は、原級と比較級について解説をしましたが、今回は「最上級」について解説していきたいと思います。最上級は、原級・比較級に比べると易しいと思われがちですが、ややこしい部分もあるので油断せずに基本からしっかりステップアップしていきましょう。 最上級の基本 最上級は「最も~だ」を表す形式で以下のように一般化されます。  よく「富士山は日本で一番高い山だ」のような例文で表される構文ですね。inの後ろには「範囲」を表す語句が置かれるので、例えばin Japanなどの

          英文法解説 テーマ10 比較 第2回 いろいろな「一番」の表し方 ~最上級と原級・比較級の関係~

          英文法解説 テーマ10 比較 第1回 原級と比較級は等号と不等号で考えよう!

           こんにちは。英文法レクチャーシリーズもテーマ10を迎えました。今回からは「比較」について解説していきたいと思います。「比較」は難しいという印象を持っている人が多いですよね。覚えることも多く、この範囲で学習する構文も複雑なものがあるので、「比較は得意分野だ」という人は実際にほとんどいないと思います。というわけで、「比較」は基本から丁寧に詳しく解説していきたいと思います。  第1回目は、比較の基本公式の確認から始めたいと思います。まずは、「原級」と「比較級」をしっかり理解して

          英文法解説 テーマ10 比較 第1回 原級と比較級は等号と不等号で考えよう!