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0.プロ講師による英文法解説始めます! ~ごあいさつといきさつ~
はじめまして!英語講師のタナカケンスケと申します。
これから、英文法の解説記事をシリーズ化していこうと思っているのですが、まずは簡単に私の簡単なプロフィールと、どうしてnoteで英文法解説を始めようと思ったかについて書きたいと思います。しばしおつきあいください。
これまでと今の私
大学(文学部英文科)を卒業後、大学院で「英語統語論」を専攻し文学修士号を取得したあと、2001年より予備校講師になりました。いわゆる中堅予備校で4年間教鞭をとった後、当時、三大大手予備校のひとつであった、代々木ゼミナールの講師採用試験に合格し、英語講師として10年間多くの学生に英語を教えてきました。
その間、教壇に立ち講義をするだけでなく、学習参考書を出版する機会を頂いたり、全国配信授業(サテライン)を担当したり、模試作成チームに参加したりと、予備校講師冥利に尽きる経験をたくさんしてきました。代ゼミのような大手予備校では、講師間の競争も激しく、気が付いたら同時期に採用された他の講師はどんどん消えていく中、日々大きなプレッシャーと戦いながらもどうにか10年やっていくことができました。その後、代ゼミを辞め、現在は医学部専門予備校インテグラという予備校で、医学部受験を目指す学生に個別指導を中心に行っています。
noteというプラットホームを使う理由
noteで英文法の解説を展開していこうと考えた理由は2つあります。
理由①(学習参考書の限界)
まず、これまで何冊かの参考書を出版する機会を頂きましたが、学習参考書というのは、出版社との契約の都合上どうしても執筆内容自体を編集担当者の企画の趣旨に沿わせる必要があり、さらに紙面の都合上どうしても削らなければいけない部分が多くあります。もちろん、出版社も商売なので、執筆者の好き勝手に書かれては困るからなのですが、いつかはセルフプロデュースで英文法について書きたいという思いが自分の中でありました。その点、noteは好きなだけ記事をアップできます。自己満足になってしまうかもしれませんが、読んで頂いた読者の方に少しでも「なるほど!」「そういうことか!」「分かりやすい!」と思ってもらえたら幸いです。
理由②(ノウハウの放出)
もう一つの理由は、大学1年生の時に塾講師のアルバイトを始め、気づいたら25年以上も英語を教えていたので、ここらでいったん自分の「英文法講義」についての集大成をしておきたい、と思ったからです。代ゼミ講師時代は、1回の講義時間と年間の授業回数は決まっているので、いくら詳しく話したくても時間内に解説を収めるというのが予備校講師としての仕事として優先的に求められることでした(そういう意味で「授業は引き算」などとよく言われます)。その点、noteは、そのようなカリキュラム上の制限のないプラットホームなので、自分がこれまで培ってきた「英文法」のノウハウを惜しみなく出し切れるはずです。
というわけで、少しずつかもしれませんが、英文法の解説記事をアップし続けて行く予定なので、興味を持った方は、是非フォローをよろしくお願いいたします。現在、大学合格を目指している高校生や浪人生や、TOEICや英検などの資格試験の勉強をしている大学生、さらには英語を学びなおしたい社会人、さらには現在教壇に立っているものの英文法の教え方に不安のある教員の方々に読んで頂きたいと思っています。
どこからどう始めるか
さて、英文法を解説していくといっても、どこから手を付けていいか迷うところです。いろいろ考えたのですが、やはりまずは「品詞と文型」の話から始めていきたいと思っています。この「品詞と文型」というテーマは、たいていの教科書や参考書の最初の方の章に書かれていますが、小難しくて正直読む気が失せますよね(^^;)実際、英文法の中でも地味目な内容なので、教える側でさえもサラッと進めてもう少し教えがいのある文法事項に早く入りたい、というのが、講師の本音かもしれません(特に4月は生徒を惹きつけたい時期なので)。
しかし、だからこそ、今回あえてこのテーマから解説を始めようと思いました。日頃、英語を教えていて、それなりにできる生徒さんでも、意外なくらい、この「品詞と文型」に関しては理解が浅いと思うことが多々あります。そして、当然のことながら、伸び悩んでいる生徒さんほど、こういう英文法の基本中の基本の事柄があまり分かっていないのです。
確かに、残念なことに、いわゆる進学校でも、この「品詞と文型」はあまり体系的に時間をかけ説明されていないことが多いらしいので、学校教育では全般的に「品詞と文型」が軽視されているのが現実なのかもしれないです。しかし、ここが分かると本当にこの後の英文法の勉強がスムーズになるので、英文法が苦手な方でも、それなりに得意な方でも「なるほど!」と思える解説をしていきたいと思います。といっても、難しいことばかりするのではなく、あくまで基礎中心で解説していきたいと思います。
今後の展望と予定
具体的には、「品詞と文型」に関しては、次の10個のテーマに分けてできるだけ詳しく解説をしていきたいと思います。
1.品詞を理解するのはコスパが良い!という話
2.文型って要するにどういうこと?
3.動詞って意味さえ覚えればいいの?
4.第1文型と第2文型の話 ~自動詞と他動詞について~
5.第3文型と第4文型と第5文型の話 ~他動詞について~
6.第5文型の基本の話
7.第5文型の頻出パターン「V+O+to V」について
8.知覚動詞って何だっけ?という人へ
9.使役動詞が分かれば世界が広がる!
10.形式主語構文と形式目的語構文について
少し長いですが、良かったらお付き合いください!
「品詞と文型」が終わったら、「時制」「受動態」「準動詞」と進んでいく予定ですが、全分野の説明をカバーするためには、今のところ全部で80本以上の記事を書き上げることを予定しております。市販の参考書、塾や予備校の講義以上の詳しい解説を展開していこうと思っているので、期待していてください!
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![タナカケンスケ(プロ予備校講師(英語)・映像字幕翻訳家)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19006035/profile_25f3416711e1661cefc52bdb6a2c4a0b.jpg?width=600&crop=1:1,smart)