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第11回 村長散歩日記【村内散歩編】 230420(毎週ほぼ木曜配信)

 
(島田啓介マインドフルネス・ビレッジ村長による村長日記です♪)
 回覧板代わりの村長日記。第11回記念は、新しく再開した、伝統ある講座の復活! 講座はやはり集った人全員が作るものだと思います。とくにコミュニケーションの場合には、そしてそれがビレッジを作っているのです。
 ビレッジは村外向けの参加自由のイベントもあります。興味を持ったらぜひいらしてくださいね。
 
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【第11回:ビレッジのこころNVC共感のコミュニケーション】

*月曜朝にNVC(非暴力コミュニケーション、共感的コミュニケーションとも言われる)の読書会が始まった。「非暴力」と言うと硬い表現だが、テキストの副題にあるように「人と人の関係にいのちを吹き込む法」~怖れではなく生き生きとした喜びと安心のある関係性を築いていくための手引きである。

 ビレッジはオンラインのコミュニティだが、現場で顔を合わせるよりもコミュニケーションの重要性はいっそう高くなる。とりわけ言葉の役割が大きいと言ってもいい。聴く言葉、話す言葉、書く、読む言葉。どんな場合もマインドフルネスの実践として行うことができる。仏教でも「正語(しょうご)」として八正道に欠かせない要素だ。
 言葉のやり取りでは、何を言うかにも増して「いかに言うか」が重要だ。言い方の源にあるのは心だ。それには自分の心を知る必要がある。NVCでは、まず起こっている状況に判断を加えずに「観察」することから始める。そしてどう「感じて」いるのか、正直に言葉にする。そこからわかってくるのは「自分の本当の願い(ニーズ)」だ。



 ぼくたちは多くの場合、自分が何を望んでいるのかさえ知らずに行動している。だからトラブルが多く、悩みが増す。本当の願いを知るまで掘り下げていくこと。観察~気づき~深く見つめて本当の願い(ニーズ)にたどり着くこと、まさにマインドフルネスのプロセスそのものではないか。それを自分について、そして対人関係で応用していく。
 根源的な願いは多くの場合、人と共有できるものだ。嚙み合わなくても違いを認め信頼し合うこと、それもまた共通の願いではないだろうか?
 ビレッジではシェアリングの機会も少なくないが、「深く聴く」「批判しない」「そのまま受け止める」「聞いたことを外に漏らさない」「発言を含めていかなる強制もしない」などを約束事としている。安心、安全な場があって、初めて本音を話すことができるからだ。
 ビレッジでは「べき」を持ち込まない。どんな人も平等に受け入れ、受け止める、そんな場づくりを心がけている。それは自分らしくいられるための必要条件だろう。誰もが自分自身として輝くことがビレッジの目指すありかただ。


 始まったばかりのNVC同好会(毎週月曜日朝7時~8時)では、必須の入門書である『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法』を実践的に読み込んでいく。実践的とは、ただ読んで聴いて学ぶだけではなく、自分の日常の体験にどう役立てることができるのか、お互いに話し聴きあい、日常に応用していくことだ。
 案内役の遠藤英春さんは、かつてほかの読書会で知り合った友人だが、その声に魅せられた。会話では声の質が予想以上に大きな印象を与える。朗読家でもある彼の声には、それだけで安心できる魔法のような響きがある。声の場を作る力が無視できないほど大きいことを、一回参加してみて実感した。
 体験すれば、次の瞬間から応用可能なのがNVCのいいところだ。新しい学びではない。これは、ぼくたちが常日頃体験していることをわかりやすく整理した本と言っていい。一人ひとりの参加によって、多くの体験が持ち寄られ、場はますます豊かに成長していく。
 まだ始まったばかりだ。一週間を新たな気持ちで始めるのにお勧めの、ビレッジのコミュニケーションを象徴する講座である。



 
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※講座情報

アーユルヴェーダWS~春のアビヤンガと呼吸法

禅的哲学対話~禅シェアリング~テーマ「言葉」

シュタイナー教育×野口整体 「人育ての思想」

 

マインドフルネスで宮沢賢治を読む~『注文の多い料理店』~ 物語の力 ~ 死を超えて生きるもの




*毎月のスケジュールはこちら(ときおり変更もあるので、必ず以下から確認してください)
https://mindfulness-village.mystrikingly.com/schedule
 

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