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【薬膳編】五行学説16 「腎」とは何ぞや?

「腎」は冬の臓器

季節ごとに関わりのある臓腑についてお伝えしてきました。
春は「かん」、夏は「しん」、
長夏(梅雨に似た時期)は「」、秋は「肺」、
そして、冬が「じん」です

生理機能

腎の生理機能は蔵精・主水・納気の3つです

蔵精


蔵精ぞうせい
      精とは、後天の精(食物から得られ、脾胃で作られる)と
      先天の精(両親から受け継がれたもの)があり、
      腎は、後天・先天の精を貯蔵する働きがある
      
 腎精  成長・発育を主る
     天癸てんき⇒生殖を主る
     腎陰・腎陽(陰陽のバランス)
     髄を生じ脳を充たす(髄は精から生じている)
     化血(精が血に変化して血の不足を補う)
    *天癸・・生殖機能と関係する生理物質
         女性は7年周期、男性は8年周期で生理的変化が起こる

主水


主水しゅすい・・・水の代謝をつかさど
      全身の水液代謝を調整する(統括)
      身体のの方はが管理、真ん中が管理する
     むくみや排尿異常にかかわる膀胱も管理している

納気


納気のうき・・・呼吸を主るのは「肺」ですが
      吸気(息を吸い込む)は腎の納気機能が関係している
      特に息を深く吸い込むことに関しては腎の納気機能がバックア 
      ップしている
      肺は呼吸を通じて気機の調整(気と機能)を行うが
      腎の納気が悪くなると呼吸が浅くなり、肺の機能低下を起こす

生理的関係

1 五竅・・耳・二陰  腎精の不足による耳鳴りや難聴の症状
           二陰とは、前は外生殖器、後は肛門
           尿漏れや大便失禁を起こしやすくなる
2 五主・・骨(髄)  髄は骨を養う
           骨粗しょう症や、幼児期の骨格形成の異常
3 五液・・唾    口中の津液のことで比較的ねっとりしたもの
           腎経は舌下に通じている
4 五志・・恐・驚  強い恐怖感やびくびくなど情志の失調
           「気下る」「腰を抜かす」など
5 五華・・髪    髪は血の余り、歯は骨の余りといわれるほど
           腎と深くかかわっている
          

腎とは、腎臓のイメージが強いと思いますが
身体のバランス(気・血・津液・精)にとても
深く関わっていることわかっていただけたでしょうか。

これから、本格的に冬を迎え、年末年始のあわただしい時期を迎えますが
肝腎要といわれるように肝も腎もいたわりながら
すごしていただけるといいですよね


枯葉の象
山茶花

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てんみ堂☆ゆうこ
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