【薬膳編】五行学説14 冬ってさ!薬膳的にどうなのよ⁈
立冬
「冬」は立冬から立春までの3か月をさします。
今年は、11月7日。
気が付けば、暦の上ではもう冬です。
とはいえ、朝晩の冷え込みと、昼間の気温の高さゆえ
寒暖差がおおきくて、秋土用の今の季節に「秋バテ」の症状が出やすくなります。
◎ 食欲不振、または、食欲が増す
◎ 免疫低下による皮膚トラブル
◎ 乾燥による皮膚のかゆみ等
◎ 便秘、腹痛、胃のもたれなど
◎ 空咳、鼻水などのアレルギー症状
◎ 体の重だるさや、関節痛や神経痛などの痛み
◎ 肩こり、目の疲れ、冷えの症状
夏の暑さの疲れが、ちょうどこのころに起こりやすく、
何とも言えない症状となって現れる頃とも言えます。
陰盛陽衰の時
陰の気が極まり、陽の気が潜伏する時期と中医学では判断します。
夜が長くて、昼が短い。
空気は乾燥して、草木は枯れ、動物は冬眠する。
なんとなく想像できますよね。
冬の五行属性
邪気は寒邪
五行属性にもあるように五気は寒
つまり、邪気は寒邪になります。
人体の影響は
*体が冷える・・・冷え性の症状 尿量増加
*気血の運行や、代謝の滞り
*腎に負担がかかる ・・・ 腰膝冷痛 夜間頻尿
*寒さと乾燥による発汗の減少
先ずは「腎」の養生
「陰」の気が強い時期なので、「陽」の気を補いながら
養生をしていくのがポイントとなります。
食 材
補陽(陽の気を補う)
くるみ にら 赤貝 エビ まぐろ シナモン 八角 茴香
補腎(腎を温める、腎の機能を補う)
あわ 黒米 むかご ささげ カリフラワー キャベツ ゴボウ 胡桃
ブロッコリー なめこ 芽キャベツ カシス ブドウ 栗 黒胡麻
キクラゲ 松の実 エビ 貝柱 さより 鶏レバー 豚肉
枸杞子 シナモン 山薬
散寒 (寒さを散らす)
からしな エシャロット ザーサイ 紫蘇 生姜 ディル にら ネギ
よもぎ からし クミン クローブ コショウ シナモン 八角
トウガラシ 酒
温裏(内側からあたためる)
にら 八角 シナモン ヨモギ コショウ
滋陰(腎精を補う)
黒米 山芋 長芋 アスパラガス オクラ 白きくらげ 人参
ほうれん草 カシス 黒胡麻 アワビ イカ 牡蛎 ハマグリ
ぶり ほたて 鴨肉 豚肉 鶏卵 チーズ ヨーグルト
益精(精気を養う)
アワビ いくら カツオ 鯛 なまこ ムール貝 レバー
このほかにも
冬野菜と呼ばれる大根、白菜、春菊、ネギ、カブ、ゆり根など
旬の野菜もたっぷりと取ると、ビタミン類も摂取できて
免疫力も高まってきます。
また、日が短くなるので早く寝て少し遅く起きるなど
睡眠時間も調整していくとよい時期になります。
身体の首(首、手首、足首、くびれ(ウェスト))を冷やさずに過ごすことも大事だといわれます。
衣類も、調整のできる状態にして、少しずつ寒さになれるように
されるとよいと思います。