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【読書】“「叱らない」が子どもを苦しめる”親子のごちゃごちゃは、あっていいんだ!

子供の「学校行きたくない」に関しては、家庭によって深刻度が違う。
下記感想は、現在、不登校状態ではない我が家、そして一読者の感想であり
、誰かにこの考えを押し付けたいわけではない。
数ヶ月後、数年後の自分に伝えるためにnoteに書いておきたいと思い、下記をまとめた。

この本のあらすじについてはこちら。


本を読んでの感想

  1. 学校に行きたくないと言った時、休ませるだけが正解?モヤモヤがはれた

  2. 親子のごちゃごちゃは必要なものだった!

  3. 学校とは思いどうりにならないから必要な場所

学校に行きたくないと言った時、休ませるだけが正解なのか?モヤモヤがはれた

子どもが学校に行きたくないと言った時、まずは休ませて元気になることを優先する。これがよくきく対応、実際、この考えのもとわが子も学校を休んだことがある。
子どもが、学校に行きたくないと言った時、休ませるというのは、親も勇気がいる。それは休んだその日から、ずっと行かなくなるのではないかと言う不安が親に押し寄せるから。
本書の中心は、休むことによって問題解決しない場合について詳しく解説している。もちろん、筆者は休む必要がある子どももいると認めている。
休むことによって問題解決しない場合とは、子どもが学校で「ネガティブな自分」と向き合うことが嫌なため、学校を遠ざけている場合のこと。

本書に書いてあったわけではなく、私の考えとして。子どもによって、休んだ方がいい、または休んでも解決しない、のどちらかではなく、ひとりの子どもにも両方の理由が混在しているのではないだろうか。

わが子の場合でも、心が疲れていて休んだ方がいい時と、ネガティブな自分からの回避で行きたくないといっている場合がある。
休んだ方がいい時もあれば、がんばって登校し自分と向き合った方がいい時もあるはずだ。

学校を休ませるだけが正解なのか?とずっとモヤモヤしていた。本書を読んで休ませる必要がある場合もあるが、休ませても問題解決にはならない場合があるということを知りモヤモヤが晴れた。

しかし、子どもによっては学校に行くことが本当に苦しくて仕方がないと場合もあることは忘れないでおきたい。そして、わが子もそうなることがあるかもしてないことも。

親子のごちゃごちゃは必要なものだった!

どうやって子供がネガティブな自分を受け入れるのか、その方法は、詳しくは本書の第4章に書かれている。
その中で、私が無駄なやり取りだと思っていた親子のごちゃごちゃやり取りが、子供にとって必要なことだったことに驚いた!
このごちゃごちゃとは、例えば分からない算数問題があった時、私が教えると、「え?わからない」だの「えっ?そんなのは分かっている!」だのと、不穏感情を私にぶつけてくることだ。それに対して私が、「もう一度説明するよ」だの「そんな言い方したらお母さんだって説明したくなくなるよ」だのこの後は、まさに、ごちゃごちゃしたやり取りが続く。なんとか、このごちゃごちゃをしながら解き方を伝え、落ち着きを取り戻す。
この毎回ため息をつきたくなるごちゃごちゃは、親と子の関係性の中でこの不穏感情を収めている過程で、親はネガティブな自分であっても関わってくれるという感覚を染み込ませていたということになるそうだ。

ごちゃごちゃがそんなに大切なものだったと教えられ、私はごちゃごちゃに対してプラスな気持ちが湧いた。がんばれ自分!

学校とは思いどうりにならないから必要な場所

学校は、学びが多様化した今、学校に通わなくても義務教育を受けることができるのだろう。
私が感じた小学校の嫌いだった面、それこそに出会うことが小学校の存在意義なのかもしれない。思い通りにならないさまざまなことが学校にはあった。走るのが苦手だけど、体育で一ヶ月間は走り続けねばならなかったり、誰かが怒られるとクラス全員が説教されたり、友人とうまくいかなかったり。
先生が怒っていても違うことを考えてやり過ごしたり、面白くなかった出来事を親に話して憂さを晴らしたり、あの手この手で不快感を治める技を身につけていた。小学校時代とはそういう大切なことを身に着けるためのきっかけをくれる場なのかもしれない。

最後に

この本を読んで学校を休みたいと言った時、休む大切さを教えてくれた「子どもを信じること」著/田中茂樹 を思い出した。

「ネガティブな自分を受け入れられない」という心の葛藤は、成長過程において、誰しもが経験するものだと思う。
「ネガティブな自分を受け入れられない」からといって、不登校になる!ということではない。できないことに直面したとき、できるようになることよりも、できなかったとき、その不穏感情を納める経験をたくさんしていけるよう今後もごちゃごちゃしたやり取りを親子で続けようと思う。


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