横須賀八景
東京地方、霧雨。
自転車系の筋肉が疲れているのと、この寒さで雨。
今日の休日は、自転車には乗らず、歩くことにした。
今月のはじめに、自転車で横須賀まで行く予定だったが、子供の急病などがあり断念。
年末が近づいてきて、横須賀までの自転車旅は来年に持ち越そうと思った。
大晦日が1年で一番忙しいので、12月になるといろいろバタバタしてきて、事故など起こせない。
でも横須賀がどうしても気になっていた。
ならば歩くか、と思い直した。
調べてみると金沢八景から横須賀は10キロちょっと。
ほどほどの距離感。
八景からは入江ながら海沿いを歩ける。
駅を午前11時過ぎに出て、歩く。
金沢八景も雨模様で、全然映えない。
ひたすら入江沿いを歩く。
人もまばら。
トンネルのてっぺんより少しだけ高い丘がいくつかあり、トンネルを通る。
小型船用のハーバー?を通り過ぎると、小さな漁港があり、生まれて始めて、採れたて魚の無料販売に出くわした。
横須賀に近づいてくる。
横須賀の今回の関心は、海上自衛隊の施設や自衛艦を見ること。
今まで国道からしか見ていなかったのが、より海側を歩くと、もっと間近に見られる、と長年海上自衛隊を勤めた後輩が教えてくれたから。
近づいてくると、自衛隊の施設や、ぶ厚いエンジン音が近づいてくる。
海沿いは、ほとんどが自衛隊や関連会社?の敷地だ。一般人が歩けるぎりぎりの海沿いを歩いていると、いっとき陸側に方向が変わり、横須賀線を越える。すぐに左に行くと按針公園という高台の公園に向かう。
ここから自衛艦がよく見えるらしい。
この寒い中、この見晴らし台で、独りでお弁当を食べている60歳位の男性がいた。
ひょっとしたら、この自衛艦の音が聴きたくて来た、退職自衛隊のかたなのか、などと物語をめぐらす。
自分だったらきっと。
また坂を下ると、横須賀市街に入る。
ふと考える。
国防費に関わらず、日本という資源のない国が、それなりのレベルの暮らしを維持するには経済力が欠かせない。
そして、経済力だけあっても、輸入にたより自前の資源がないのは、改めて恐ろしいことだと思った。
資源がないのに、これだけの生活ができているのは何故か。
ここは、2つの大国のぶつかる前線であることが、関係しているのでは、と思った。
そんなことを考え、足が棒になってきた頃、行きたかった最初のゴールへ。
ゆっくり休んで、横須賀中央エリアの、昼下がりからやっていそうな居酒屋へ。
若い人達の気持ちよい接客で、ゆっくり飲み、食べながら、この書き込みをいま終える。
さぁ、これで明日からは年末モード。
皆さんもよい師走を。
今日も読んでくださってありがとうございました。