キャンプ料理と家族と一人の時間と
家族の食事は普段、嫁さんまかせ。
休日にたまにやる時は、気合を入れないと、親としてのバランスが取れない。
自分は天ぷら屋だけど、料理が好きなわけでは無い。
親の持ち帰り天ぷら屋を継ぐ前は、調理に関する専門的な知識がない。
自分の料理の経験は、キャンプをしながら自転車で旅行をしていた数年のことだけ。
あとから考えると日本はすごくキャンプ料理が簡単だった。
調理の素になるものが、いろいろ売っているから。
カレーのルーを始め、だしの素、麻婆豆腐の素に始まり、インスタントラーメンも味噌も。
ニュージーランドにキャンプ道具と自転車を持っていった時(30年以上前)に感じたのは、料理のバリエーションが全然思い浮かばないこと…
料理の素が売っていない。
ニュージーランドを同じ時に同じく自転車で旅行していた北海道出身のお兄さんが、醤油とニンニクと生姜とラム肉で普通にジンギスカンを作って食べているのに衝撃を受けた。自分が考えていたキャンプ料理の狭さを恥じた。
そんな事もあったり、ずっと家業を継がないと言っていたこともあり、私の調理の経験の元は今でも、キャンプ料理しかない。
天ぷらは仕事として、ずっとやっているので、誰かに習ったわけでもなく我流でここまでやってきて、それなりにやり方がわかってきたけど、家庭での料理は、バリエーションも少なく、キャンプ時代と変わらず、失敗ありきで、あれもこれもと、余計なことをしたくなるので失敗も多い。
子どもたちは、優しいので美味しいと言ってくれるが、料理の出来具合に自分のいい加減な性格が見える。
今日は久しぶりに朝から嫁さんがいなくて、いろいろ、子供も不安定な時で、俺で大丈夫かなと。
終わってみれば、今日のメインイベントで娘のリクエスト、炭水化物がなく肉と野菜をたくさん食べられるもの、として、トマトベースのスープで豚肉と新玉ねぎや夏野菜を煮込んだものを作って、お替りをしてもらい、食器を片付け、役割を終えた。
終わって、ホッとした。
すべてを終えて、一人になろうかと近所のファミレスで安いワインで一息ついてます。
料理も人間関係も、いろいろ一緒ですね。
失敗は成功のもと。
よい明日を〜