「忘れられた日本人」を読んだ
昭和14年以降、日本中を歩いて、老人たちから聞いた話が書かれている。
明治時代の話、さらにはその人たちの親の話となると江戸時代にまで話がさかのぼる。
小さな島や山の村での昔の生き方。
今と同じ日本とは思えないような、生き方があった。
今よりも不自由なことはたくさんあったろうけれども、今よりも圧倒的に自由なこともたくさんあった。
それぞれの環境の中で生きてきた人達の鮮やかな人生。
お年寄りの喋っていることを、そのまま書いているのに、その物語の中に吸い込まれるような短編集。
気になっていた「土佐源氏」も。
ぜひ皆さんも。