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牛をどんな気持ちで出荷するか

こんにちは

先日知らない方からメッセージをいただきました。内容は、「牛をかわいがってますけど食用の動物ですよね。出荷する時どんな気持ちなんですか?」と言った内容でした。畜産は色々言われがちな仕事ですが、改めてどんな気持ちかなと振り返ってみました。

子牛に関しては出荷と言っても別の農家に行ってそこで飼われるので、「新天地でも頑張れよー」とか、送り出す気持ちと思います。ウチの子供達でも寮に入ってる子がいるので大雑把に言えば子供を寮に送り出すようなイメージです。

そして屠畜に出す時はどうでしょうか。まだ2回ですが、複雑な気持ちでしてなかなか的確な言葉が出てこないのですが書いてみようと思います。正直に言って自己嫌悪みたいな気持ちとか、牛をかわいそうに思ったり悲しくなったり、牛を裏切るような思いも出てきます。(自分、つまり人間についてきて降りた先で屠殺されるから)ごめんよとも思います。なるべく屠殺までリラックスできるように考えたり水を飲めるように段取りしたり、最後別れの時は目を合わせられないです。

ところが、枝肉を見れば今回の枝肉はどうか?とお肉の事を考えます。この血統の肉はこんなかーとか餌の影響とかも肉や脂を見て記憶しながら、生きてる時の生活態度なんかも照らし合わせて答え合わせを考えています。その時は、前述のかわいそうとかごめんとかいう気持ちは皆無で目の前の枝肉と向き合う気持ちと牛に感謝する気持ちの二つです。

そしてお肉が返ってきたら喜びます、嬉しいです、いち早く食べたいです。更にレストランなんかでお肉が調理されて出てきたら誇らしくなっちゃったりします。誰かに食べてもらって「美味しい!」と言われたら「そうでしょう!ウチの○○(名前)は美味しいでしょ!」と嬉しく思います。自分で食べたら生きていた時の事を考えたりシンプルに味を楽しんだり味を分析してみたりと、、、嬉しい、楽しい、学びなどですかね。思いつきをつらりつらり書いていますが牛の出荷からは色々な思いが交錯しています。

あくまで主観で書いてますが、私はこんな気持ちで牛の出荷をしています。

あなたはどう思いますか?

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