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《転がる母に苔は生えないvol. 30》キミのキャリアの話をしよう

先月、夫の実家に遊びに行った時、
いろんな話をキャッチアップしていた。
夫と、子どもたちが外出している時に、
義父が突如、

「さて、これからはふみちゃんの
 キャリアをどうするかだね」

と言われた。
まぁ、私はとてもびっくりしたのですよ。
私は特に今まで、
私のキャリアが途絶えちゃって…とか、
仕事したいけど、できないから…とかを
義父には話したことはなく、
(義母には話したことがあるかもしれないけど、
 それはずーーっと前だと思う)
キャリアについては、
それこそタイに渡航して何年間かは
フツフツモヤモヤとしていたけれど、
長い駐妻生活を送る中では、
いろんな事件や経験を経て、

今は、私が家族を支えている役割なだけ、
タイミングとやりたいことがあれば、
私はやるので大丈夫です!

と思っていたので、
義父からの問いかけはとても驚いたのです。

人によっては、時によっては、
この問いかけ、
イラーーーーーっとするかもしれないけど、
(過去の私なら、誰のせいで…と
 イラっとしたと思う)
でも、この時の私は、
「私のキャリアを気にしてくれていたなんて、
 とても嬉しい!」
と思った。

なので、
私は今、こういうことに課題を感じていて、
こういう活動をしていて、
これからこういうことをしていきたいんです!

と答えたのだけど、
話を聞く義両親は、
そうか、そうかと聞いてくれました。

タイを出る時に、尊敬する先生に、
「あなた、その生活じゃキャリアが築けないわね」
と言われたことがあって、
それはそれでまぁまぁショックだったんだけど、
それはおそらく学術の世界でのキャリアの話で、
本当にそれはその通りで、
今から学術界に身を置くのは無理でしょう。

私が義父に答えたキャリアは、
いわゆる「仕事」でもないし、
今は、それによって「収入」を
得ているわけでもないけど、
今の興味や全集中で取り組んでいることがあるから、
今の私に何もないわけではないのですよ、
ということを胸を張って言えたので、
私としては大満足!

昔は、私の社会人キャリアがとか
もう絶望って思っていた頃もあるけれど、
基本的には、
何歳でも、いつでも、その時がくれば
何でもできるし、何者にもなれると思っている。
(思い返せば、幸運にも若い時に出会った
 大学院の同級生にたくさん社会人学生がいて、
 いくつになっても、なんでもできる、
 何者にもなれるという姿を
 見せてもらっていたからかもしれない。)

働いてないからって
収入がないからって、
今ある人生に何もないわけじゃないよ。

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《プロフィール》
子安 芙美
東京出身
夫、長男11歳、長女5歳の4人家族
東京外国語大学大学院 日本語教育修士

2013〜2024 タイ駐在帯同
2024.07〜 日本(数年後再び渡航予定あり)

帯同中に2人出産し、初めての子育てが海外でスタート
自分が育った環境や感覚、世界観が違う子どもたちを
海外でどのように育てていけば良いのか悩み、
2018年にサードカルチャーキッズという概念に出会う
子どもの視点から見る、海外で育つということ、子どもたちの苦労、
そこに必要な親からのサポートについて学ぶ

近年、日本語教育については複数言語を話す子どもの
言語教育に興味がシフト
タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会から学び直す

主な活動:
・臨床心理士によるTCK Podcast ナビゲーター
・OVER THE BORDER -読む聴く知る 世界の教育- 
 ボーダレスライター
・海外子育て(TCK)講座講師
・『ジャーナル「移動する子どもたち」
  ーことばの教育を創発する』第14号
  特集:「子どものことば」を育むとは一親子の視点から
  エッセイ部門に掲載

所属学会、研究会:
・タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会   
 (JMHERAT) 会員、オンラインWSメンバー
・母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会会員

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fumi @ 海外転勤する家族の子どもnote
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