《転がる母に苔は生えないvol. 06》パワーワード
幼児ってどうやって友達作っているんだろう。
ある朝、娘の幼稚園の送迎時に
一緒になった子がいた。
珍しく娘がモジモジしながら
小声で「同じクラスの子だ」という。
「そうなんだ、おはようって言えば?」
と言ってもモジモジしている。
相手も気づいているみたいなんだけど、
無である。 笑
あー、なるほど。
同じクラスということは認知しているけど、
仲良いグループの子、というと
そうではないのだね。
私はとてもびっくりしたことなのだが、
先生から「このクラスの女の子たちは
グループが強いのですが、
Sちゃんは誰とでも遊べるんですね。
すごいです!」と言われ驚いた。
息子も娘も人に対して執着があまりなく、
もちろん特に仲が良い子とか
大好きな子はいるんだけど、
「あそぼー、え、あ、今他の子と遊んでるんだねー。
オッケー、わかったー」タイプなので、
「おぉ、女子のグループね、早いね、なるほどね」
と悟った。
下駄箱で、並んで靴を脱いでいたのだが、
お互い、無。笑
先にその子が教室へ向かうと、
娘が「○○ちゃん」と呟いた。
名前まで知っているけど、
話しかけないんだね。
しかし、よく考えると幼児の友達になる
方法ってすごい。
なんとなーく同じ空間にいるうちに、
クラスメイト全員の名前と顔を
覚えちゃうんだもんね。
一方、息子はというと、
クラスの子の名簿を先生からもらい、
ノートの表紙に貼り、名前と顔を一致させるため、
名前教えてー、と話しかけていたそうだ。
こちらも、すごい。なんか、すごい。
私たち大人はどうやって友達になっているんだろう。
意図して自己紹介をすることもあれば、
流れでしばらく話した後に、
名前を交わし合うこともあるが、
実際、顔見知り、という期間も長かったりする。
さて、なぜこんな話かというと、
友達になる、という過程も、
言語習得に似ているなと思ったのである。
その子のことがなんとなく気になる
気になるから名前を覚える
名前を覚えるから愛着の気持ちが育ち、
愛着の気持ちがあるから仲良くなる。
(「愛着」は私の中の大事なキーワード。
よかったら覚えておいてください。)
そんな感じでどんどん覚えちゃうのかな。
上記の順番は前後することもあると思うけど、
好きのパワーはすごい。
ことばも、大好きという愛着の気持ちから、
成長していく。
ママのことが大好きだから、
ママが話すことばを覚えていく。
ママに伝えたいから、ママとお話したいから、
ことばが発達していく。
(もちろんパパでもいい)
逆に愛着の感情がなければ、うまく育たない。
大好きって気持ちの偉大なパワー。
結局はなんでもコレですね。
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