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《転がる母に苔は生えないvol. 63》家族に愛されている

2024年12月31日、
今年最もお世話になったお店に
ご飯を食べに行こうということになった。

日本に着いた翌日、
数ヶ月先に帰国していた夫の
おすすめの餃子屋さんに行ってから、
多くの週末で通うことになったお店。
(途中から飽きたよ、私は)

いつものように注文し、
定食を待つ間、
私の無茶振りが始まった。笑

「ねぇ、みんな!
 自分のどんなところが
 ちょっといいな、素敵だなーって思う?」

息子には、面倒くさそうに、
「えー、そんなの分かんないよ」
と言われちゃうんだけど、
しつこいので、私、
「あるじゃん、いっぱい。ママは、
 なんでも前向きに頑張るところとか、
 人の良いところを見つけられるとか、
 色々思いつくけどな。
 娘ちゃんは、努力家だし、
 できるようになるまで諦めないし、
 練習熱心なところだよねー」
というと、

「んーー、家族に愛されているところかな」


と答えた。

一瞬時が止まり、
「ちょっと、ママまた泣くじゃん」
と、2024年最後の涙を餃子屋で流して、泣き納め。

2024年は、本当に大変だった。
全員が大変だったし、よく頑張った。
そんな年に、11歳の男の子が、
家族に愛されているところが自分のいいところ、
と言えるんだ、と思ったら、
親としてもうこれ以上の幸せってないよな、と思う。

国際移動がライフスタイルの家族には、
家族という単位が絶対味方であることが必須。
家族に愛されている、大切にされている、
リスペクトされていると感じること、は非常に重要。

その後、夫にも振ってみたら、
こちらも答えが出てこない。
また私が、
「どこにいても自分が揺るがなくて、
 自分を貫くところだよね。いい意味で」
と言うと、
「マジで!?めっちゃ寄せてんじゃん!」
と言われて、
息子、娘、私の3人で目を丸くして、
顔を見合わせたよね。
(全然いい意味じゃないじゃんね。笑)

みんなは、自分のどんなところが
ちょっと素敵でちょっといいところ?


私は、とにかく柔軟で臨機応変、
適応力が高いところが気に入ってます。

《プロフィール》
子安 芙美
東京出身
夫、長男11歳、長女5歳の4人家族
東京外国語大学大学院 日本語教育修士

2013〜2024 タイ駐在帯同
2024.07〜 日本(数年後再び渡航予定あり)

帯同中に2人出産し、初めての子育てが海外でスタート
自分が育った環境や感覚、世界観が違う子どもたちを
海外でどのように育てていけば良いのか悩み、
2018年にサードカルチャーキッズという概念に出会う
子どもの視点から見る、海外で育つということ、子どもたちの苦労、
そこに必要な親からのサポートについて学ぶ

近年、日本語教育については複数言語を話す子どもの
言語教育に興味がシフト
タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会から学び直す

主な活動:
・臨床心理士によるTCK Podcast ナビゲーター
・OVER THE BORDER -読む聴く知る 世界の教育- 
 ボーダレスライター
・帰国受験の情報サイト Edu-more plusコラムニスト
・海外子育て(TCK)講座講師
・『ジャーナル「移動する子どもたち」
  ーことばの教育を創発する』第14号
  特集:「子どものことば」を育むとは一親子の視点から
  エッセイ部門に掲載

所属学会、研究会:
・タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会   
 (JMHERAT) 会員、オンラインWSメンバー
・母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会会員

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fumi @ 海外転勤する家族の子どもnote
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