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文学フリマ札幌9に参加して思ったこと

先日の9月22日(日・祝)に地元である北海道・札幌コンベンションセンターで開催された文学作品展示即売会「文学フリマ札幌9」に出店しました。
参加した感想と今後に向けて思ったことなどをつらづらと書いていきます。


全体的な感想

札幌の文学フリマは「12時に開場する」という印象があったため、いつもより1時間早くなったことで朝からちょっと混乱していました。閉会時間は16時と変わりなかったことから地方開催のイベントでは珍しい5時間開催となり、体力がちょっと持たなかった感じもありました…。

イベントが始まってみると開場直後はゆっくり目で一般来場者が入ってきたことから、今回は連休中日と言うこともあり落ちついた感じで進んでいくのかなと思いましたが、全体を通してみると場内に適度な余裕がありながらも絶え間なく人が場内に居たという印象を受けました。

最終的な来場者数は「1,428人」で、これまでの札幌開催の数を超えたということでした。札幌での文学フリマは会場や開催時期、出店者数がその時々で異なり、また情勢も違うことから単純比較は出来ないと思いますが、それでも前回の札幌8よりも来場者数が格段に増えたということは、札幌においても「文学フリマ」というイベントが勢いづいていることが感じ取れました。

出店者としての感想

文学フリマ札幌9でのブース

今まで参加したイベントでは「新刊」もしくはそれに準ずる作品が多く出る傾向があり、それは今回も例外ではなかったのですが、これまでとは異なったところでは既刊もまんべんなく手に取っていただけたと感じています。

他のイベントでの「『既刊』は目にしてもらえない」という事に慣れていた身としてはちょっと予想外というか、自分の作品全体を見ていただけたことが嬉しかったです。

そして、本の内容を見て「地元なんです!」とか「昔住んでいました!」という率直な感想が返ってきて、自分が見た景色・光景を本という形を通して共有する事の喜びをかみしめることが出来たことも良かったことでした。

試験的に付けてみた帯

また、今年発行した2冊の同人誌については試験的に「帯」を付けてみました。これまではPR文は値札に小さく書いた程度であったため、本の内容や注目点が伝わりづらい感じがあったことから、アピールポイントを目立たせることでどんな本なのか感じ取ってもらえたかなと思っています。次のイベントでは他の既刊にもやってみようかなとも考えています。

SNSでの告知

お品書きなどをX(Twitter)とnoteに上げていたのですが、その画像を頼りにブースに来て作品を見ていただいたという人も少なくなかったです。やはり、しっかりとした告知は大切であると言うことを感じましたが、如何にして流れる情報の中で参加する人に自分の作品の有無そして魅力が伝わるかということを引き続き考えていきたいです。

また、自分のブースを見てくれた方との会話で「SNSをやっているか」という話もあったのですが、SNSでもXでは無く「Instagram」について尋ねてくる方が多い印象でした。Instagramも使っているのですが主に野球や列車でお出かけした時の写真をちょっと上げる程度なので、これから「文学フリマ」へ参加する時にはアピールする一つのチャネルとしても良いのかなと思っています。

アフターイベント(打ち上げ)

知り合いが打ち上げを企画していたので、折角の機会と思って参加してみました。少人数でありましたが初対面な人もいて、会話をする中で文学フリマを始め様々なイベントに参加された際の話を聴けたり、雑談レベルで様々な分野の話題で盛り上がったり。

アフターイベントでの料理

そして、料理も美味しかった事もプラスになり、アルコールが飲めない自分でも気分が高まって話が出来たのは、久しぶり過ぎて楽しかったです。

最近、創作意欲の低下というかどうしたら良いのか分からなくなっているのですが、少しキッカケというか、また出来る事からやっていこうと前向きな気持ちになれたので、知り合いとあの場に居た方に感謝です。

思っていること

これまではコミックマーケットを中心に「鉄道を趣味としたり興味がある人」に対する頒布活動を行なっていましたが、最近は「『鉄道』をテーマにした作品」があるのを伝えることに重きを置こうと考えています。

昨年秋の文学フリマ東京37に参加した際にブースを見てくれた方のコメントで「こういう作品があるのも文学フリマ」と言っていただけたことが頭に残っており、それは東京だけではなく、札幌でも同じ事が言えるかもというのが今回の参加を通じて一層感じました。

制作する本を専門的なものにこだわった内容にしていくことは続けていくとともに、ジャンルを知らない人にも目にしてもらえるような、そんな作品をこれから作っていきたい思いが強くなりました。

次回以降のイベント参加

次は10月27日(日)に地元・札幌で開催される北海道COMITIA20に参加します。頒布物などは今回と同じものと考えています。イベントの雰囲気などは文学フリマ札幌とは異なるため、少しスタイルなどを変えるかもしれませんが、いつも通りにしていこうかなと思っています。

そして、文学フリマ札幌については次回は来年2025年8月24日(日)に開催が予定されており、来年がどのような事になっているか分からないのですが、地元での開催であることから参加する事を続けようと考えています。

また、この時期は夏の暑さも一段落しているはずで北海道を観光するにも良く、北海道へ来る飛行機も(前後の時期に比べると)少しはお安くなっているはずのタイミングなので、札幌での文学フリマというものに興味がある方にはオススメです。

最後になりますが、今後ともよろしくお願いします!

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