見出し画像

豪スタートアップIMRnextが実現するValve Indexの完全無線化! TGS2023レポ

データ圧縮・無線転送の独自アルゴリズムを保有しているIMRnext社が、自社設計の専用チップ「IMRシリーズ」によりWi-Fi 6EやWiGigを使用した超低遅延(5ms以内)の無線転送を実現させて東京ゲームショウに参戦!

IMRnextのブース内では全身をトラッキングしているダンサーのたみさん(@tami_vrc)が。HMDはValve Indexを使い、HMDの前面にはでかでかと今回のIMRnext社が出展した「nofio」の文字。

たみさんのダンスの実力もさることながら、無線オンリーで構成されているにもかかわらず、その超低遅延ぶりはすさまじく、ほぼ同時といっても差し支えないレベルで現実世界でたみさんが踊ると、画面上に表示されているメタバース上のアバターも動き出します。

ダンスをするたみさんとそのアバターの様子
画像はIMRnextがツイートした動画からの切り抜きによる

たみさんのフルトラでのダンスパフォーマンス中は人垣が途絶えることなく、来場客は足を止めてダンスパフォーマンスを鑑賞しており、フルトラダンスの魅力の再確認の場にもなっているようでした。

筆者もVRChat(メタバース)上でたみさんと同じくValve Indexを用いてフルトラダンスを行ったことがあるものの、ケーブルを上から吊り下げるという比較的動きやすい形式をとったとしても、しゃがんだりした際にはどうしてもケーブルに引っ張られたり、腕を大きく動かした際にケーブルを巻き込んでしまったりと非常に不自由さを感じました。

しかし、ダンスを踊っているたみさんの動きは自由そのもので、フルトラの完全無線化の魅力が十分にその動きから語られていたように感じます。

以下から現地のダンス映像等をご覧になれるので、ぜひご覧になってください。

そんな「Valve Indexでのフルトラの完全無線化」を実現するnofioは現在、公式サイトで予約受付中とのこと。

値段は税込みで67,430円と少しお高めに感じるかもしれませんが、有線環境でダンスをしている人にとってはのどから手が出るくらい欲しいもの。

本製品には発信側-PC用無線ユニット(PCとの接続は同根のDP/USBケーブル)受信側-頭部用無線ユニット(HMDとの接続は同根のOculinkケーブル)スワップ交換可能な専用バッテリーが同梱されている。

発信側ユニットと受信側ユニットはWi-fi 6Eの超高速・低遅延な通信でやり取りされており、Valve Index側にも問題なく出力されているとのことです。

受信側ユニット(左)発信側ユニット(右)
画像はIMRnext公式サイトから

また、東京ゲームショウ当日はnofioの隣にベースステーションが設置されていたり、様々なところで電波が飛び交ったりするような状態でしたが、干渉して動作に支障が出るなどを観測する事はなく、日本の狭い家屋で電波が飛び交うような環境でも問題なく使用できそうです!

編集部では、nofioをバックパック型のPCと併用し、ベースステーションを持ち歩き「ベースステーションを置くだけでどこでも高品質なVR体験ができる」という環境を実現できないか検証してみたいところです。


筆者ダダイ・オサムの感想

Valve Indexの無線化、めっっっっちゃ素晴らしい!!!
今まで有線だからできていなかった・制限されていた動きが自由自在にできるのは、いちVRChatterとして非常に魅力的に映りました!
無線になれば、自由になれる! ケーブルの呪縛から解き放たれる! マジでレポ書いていてめちゃめちゃ欲しくなりました。弊社の社長に「レビュー用だから!!」と言って買ってもらって、プライベートでも使うとかしたいなぁと思いました。
このレビューを確認してくれているであろう社長へのメッセージでこの記事を締めたいと思います!
社長! レビュー用にぜひ! 本製品購入してください! 私が使います!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集