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RESEARCH Conference 2024のポスターセッションに参加しました【イベントレポ】
トヨタコネクティッド株式会社 エクスペリエンスデザイン部 デザインリサーチグループのカワカツです🚗
2024年5月18日開催「RESEARCH Conference 2024」のポスターセッションに参加をしました!
当初ポスターセッションは落ち着いた雰囲気を想像しましたが、現地は約600名の申し込みがあり、ポスター会場にも常に来場者の方がいる大盛況さでした🙌
公開までのプロセスや初ポスター発表に参加しての感想を記載します。
今後、ポスター発表を検討される方の参考になったら嬉しいです!
ポスターセッションとは
日々のリサーチの成果、プロセス、学びなどを1枚のポスターにまとめ、会場の皆さんと自由にディスカッションする「ポスターセッション」という企画を実施します。多くの方々に向けて発表できる公募スピーカーとは異なり、ポスターセッションでは一人ひとりと「自由に意見交換しやすい」という特徴があります。
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発表概要 「V2H生活実態調査」
普段、モビリティサービスの企画や体験設計に携わっており、今回は電気自動車関連のサービス開発に向けた調査を紹介しました🚗
V2H(Vehicle to Home)とは、車と家を繋ぐことで、車の充電や車から家に電気を送ることができる、普段使いはもちろん災害時にも役立つ便利なシステムです。今回はトヨタホームさんのご協力のもと、V2Hを導入したお客様宅に訪問調査を行いました。ご自宅に伺うことで、家・車・スマホなどの複数接点を一連の流れとして普段の自然な様子を観察することができます。また家族の知識差や停電時の自宅内動線など、オンラインインタビューでは得づらい利用状況をより多層的に理解することができました。
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関連記事
・V2H生活実態調査プロジェクト(サマリーレポートあり)
・電気自動車の使い方から生活が見える、Vehicle To Home(V2H)リサーチの舞台裏【前編】
ポスター発表の経緯
申し込みのきっかけ:自主調査の取り組みを社外に周知したい!
本調査は弊社デザインリサーチグループが、自主的にテーマ設定をした自主調査です。まだ利用者が少なく出会いづらい電気自動車ユーザーの声を聞きたい、訪問調査等のリサーチノウハウを蓄積したい、チーム全体のリサーチスキルを向上したい…といった目的から始まりました。
また自社の取り組みとして公表できるプロジェクトが少なく、取り組みを社外にも周知したいという狙いもあり、社外発表の場としてポスターセッションが候補に上がりました。3月頭に話題が上がり、3月末の締め切りまでに社内調整などを終えて参加当落の連絡を待ちました(ドキドキ)
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ポスター作成:一番コミュニケーションしたいポイントはどこか?
無事当選できた!と喜んだのも束の間、はじめてのポスターセッションで「来場者とどのようにコミュニケーションをするツールなのか?」というイメージが掴めず苦戦をしました…。
スタッフnoteに書かれたポスター例に合わせた叩き台作成まではスムーズでしたが、主張がはっきりせず面白くない気がする…とモヤモヤ💭
チームメンバーと「どんな気づきや学びがあったのか」を改めて会話すると、どのメンバーも「チームでどのように協力して進めたのか」という取り組みが印象的だったと話をしていました。そこで ①訪問調査の選定理由 ②チームで取り組む工夫 を強調し、調査結果自体は別サイトに誘導し優先度を下げるようにしました。最後に当日の対話を想定しながら、流れや用語の最終調整を行い完成しました!
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カンファレンス当日
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当初はテーマに興味を持ってもらえないんじゃないか…?と不安でいっぱいでしたが、取り組みに対して直接反応を聞くことができ、大変励みになりました!
今回感じたポスター発表の良さ👍
発表者と参加者の関係性がフラット:参加者一人ひとりの関心に合わせて話しができるので、登壇よりも意見交換がしやすい
リサーチの発表機会が貴重:リサーチの特性上、プロジェクトで完結し公表の機会があまりないため、客観的なコメントを聞くことが新鮮だった
多様な視点から意見が聞ける:PdM・エンジニア・リサーチャーなど、それぞれ関心や悩みに違いがあり、役割や目的によってどこを切り取って伝えるとより伝わりやすいかを考えるヒントが得られた
参加者の感想:
現地会場ではお土産としてコミュニケーションシート(参加者の感想)をいただきました🎁 手書きで丁寧に記載いただき大変嬉しいです…。またオンライン会場のポスター掲示にまで感想いただき、オンライン・オフライン問わずに交流できる仕掛けや工夫に驚きました!
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ゲストスピーカー・アフタートーク
メインコンテンツでは花王株式会社さまの発表が大変参考になりました。
印象的なキーワード✍️
・ 「消費者」ではなく「生活者」という言葉にこだわる
・ 実態把握(現在/生活者視点)→潮流視点(未来の戦略/消費者視点)
弊社ポスターでも「生活実態」という言葉を使っていましたが、「生活者」と「消費者」の使い分けが印象的でした。
・生活者=多くの側面を持つ一人の人間
・消費者=モノを使う・買う人
企業や製品からの視点ではなく、生活現場からの視点を起点にするという明確な意思を感じました。また生活者を起点にモノづくりの方針を検討し、いかに事業へ接続をするかという視点は常に心に留めたいポイントでした。
登壇後のアフタートークでもお話できる機会があり、調査時に気をつけていること、どのように観察を学んでいるかなど、組織としての歴史の厚さやこだわりを聞くことができ大変学びが多かったです!
アフタートークは登壇者の方とお話できるチャンスです!気になった質問を直に伺うことができ、お話が盛り上がっています🙌#ResearchConf pic.twitter.com/uEdnPFZZS1
— RESEARCH Conference (@researchconfjp) May 18, 2024
最後に
今回、発表の機会をいただき、リサーチャーとしてどういった学びを得たのかを問い直すきっかけとなりました。
本リサーチでは、得られる情報量が多い上に、訪問者が限られ情報が閉じがちな「訪問調査」において、知識や気づきをいかにチームで同期するか?という「チームでリサーチに臨む」プロジェクトでした。
また自主調査ということで初めての取り組みが多く、定まったプロセスがない手探り状態から、チームで適した方法を見出す試行錯誤の連続でした。今回はメンバーそれぞれが補い合いながら、プロジェクトを完遂することができました。これからもリサーチを実践し、広げる活動を続けていきたいと思います!
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