GLIP Partner Communityのイベント第2回を開催しました!
こんにちは!
トヨタコネクティッド株式会社GLIP Partner CommunityメンバーのAyaです。
今回は10月19日にトヨタコネクティッド主催で実施したGLIP Partner Communityイベントの様子をお送りいたします!
第2回目のゲストは電動トゥクトゥクを基軸としたサービスを展開し、急成長中のスタートアップである株式会社eMoBiの石川達基さんです。
そもそもGLIP Partner Communityってどんなコミュニティ?
GLIP Partner Communityでは「社会課題」や「ソーシャルイノベーション」といったテーマで社会課題の解決に携わる各界の先駆者をお迎えし、その方々が実践されている革新的な取り組みを伺うミートアップを毎月1回開催しています。
社会課題を解決すべく新しいことに日々チャレンジし続けてしていきたい。そんな想いを持った皆さんが繋がっていく場、新しい事業機会のきっかけを提供する事を目指しています。
急成長するサービス「えもび」とは?
九州の自然豊かなエリアで育った石川さんは地方における「移動」に対して課題意識を持っており、学生時代同じように感じていた友人2人と株式会社eMoBiを創業。2020年のコロナ過に電動トゥクトゥクのレンタルサービス「えもび」をスタートし、現在は沖縄の離島や鎌倉など観光地を中心に全国14か所で展開されています。
モビリティサービスを通して観光のUXを劇的に良くしたい、と石川さん。ユーザーの観光体験を損なう要因は、観光地の抱える移動における課題が大きく起因していると言います。
観光地の移動に関わるユーザーの課題
観光地の公共交通機関は主に地元住民の需要を考慮しており、従来の
移動手段では移動時間が増えがち沖縄や離島など特定の地域ではレンタカー不足や、レンタカー返却時間などを考慮してスケジューリングしなければいけない
スポットが離れているケースが多く自転車+徒歩移動は難しいが、スポット毎にタクシーを使うと高くつく
ファミリー層は自転車や電動キックボードだと快適な移動が難しい
私も旅行が好きで沖縄や離島に良く行きますが、まさにこの課題にいつも悩まされています。小さな子ども中心の移動だと、公共交通機関を使うのはダイヤ、運行ルート含めハードルが高い。レンタカーは便利ですが慣れない狭い道を運転するストレスや、ホテルでゆっくり滞在する日・観光する日と分かれるスケジュールだと使わない日がありもったいないな…と感じてしまいます。
コロナ過の旅行も移動も制限されていた中でサービスが拡大していった背景には、電動トゥクトゥク特有の開放的な車両だからかなう「エモーショナルな移動体験」×観光における「移動」のアクティビティ化」が組み合わさり観光客の利便性を向上させた観光体験を提供しているところにあるのだなと感じました。
また地域・ホテル業界における課題に対しても、観光客が必ず滞留する駅やホテルへのアクセスに重点を置き、地元の特性を考慮したラウンドトリップ型のサービスだから可能になるトゥクトゥクの位置情報データを活用した新しい取組みを始めています。
ユーザー行動データから見えてきた新たな地域への価値提案
リゾートホテルの抱える課題
ゲストサービスを棄損させてしまうなどの原因からアンケートの積極的な活用などが難しく、ゲストのニーズや好みを把握出来ない
ユーザーニーズが把握しきれずotaのアルゴリズムに依存するマーケティング/集客施策になってしまう
ホテルの宿泊客はリピーターが5割を締めており、毎年新しいプランを提供する必要があるがリピーターが何に魅力を感じて再来してくれているかをデータで取れていない
石川さんのコメントの中でとても興味深かったのは
確かに、そのデータを基にホテル側は常に新しいプランやマーケティング施策ができるようになりますし、特にインバウンドが盛んになってくる今後、海外の方はどのような観光地を訪れているのか分かれば新規開拓にもつながります。データを活用することで、宿泊客の要望や嗜好に対して的確かつ効果的なアプローチが可能となり、ホテルのとの連携を通じてより質の高いサービスが提供できれば、地域自体の価値も格段に向上するのではないかなと感じました。
イベント後は参加者で試乗させてもらいました!
イベント終了後はGLIPに持ってきていただいたトゥクトゥクを見学&試乗しました。コロンと丸いフォルムがとてもキュートで、見た目コンパクトですが乗ってみると、確かに安定性もありクルマの運転に慣れていない人でも運転しやすそう。これから更に全国へ拡大していくという「えもび」、見かけた際はぜひ体験してみてください!
今後も様々なゲストを招いてmeetupを開催します!
次回開催:2024年1月11日@GLIP御茶ノ水
「トヨタ自動車にできないことを」という志で、23年前、ベンチャー企業としてスタートしたTC。先行企画部では新しいビジネスの創出に取り組んでいます。単に売上や利益の追求だけでなく、「社会課題を解決し、人々の暮らしに貢献できる」「多様性を尊重し、グローバルな視点で豊かなモビリティ社会を実現する」を合言葉に。新しい事業の「タネ」を育て、わたしたちの手で、次世代のTCを生み出していきます。またTCの東京オフィスを私たちはGLIP(Global Leadership Innovation Place)と呼んでいます。GLIPはまさに“グローバルに人が集い、自らがリーダーとしてイノベーションを推進する場所”を目指しています。
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