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「話題の本、『ブスのマーケティング戦略』から考える、人生マーケティング戦略術」田村麻美さん(後編)
ミイナ:
Dooo!!司会の堀口ミイナです。今回も田村麻美さんにお話伺っていきます。田村さんよろしくお願いします。
田村:
よろしくお願いします。
Dooo、今回も引き続き「ブスのマーケティング戦略」の著者・田村麻美さんにお話をお聞きします。両親から蝶よ花よで育てられた幼少期、
初めて自分の容姿を意識した小学校時代、
そして田舎の神童だった中学生から一転して
一芸を極めざるを得なかった高校時代と幾多の人生の変遷期を戦略的に乗り越えてきた田村さん。
田村:
失敗を恐れずにどんどんどんどん行動していただきたい。
後編では人生を戦略的に生き抜いてきた田村さんだからこそ言える、若者へのメッセージや、人生における肩書きの重要性など今すぐ役立つ使えるノウハウをたっぷりお聞きします。
強みをアピール「エレベーターピッチ」とは?
ミイナ:
分析した自分の強みだったりどうアピールしていくかっていうことも大事なんですけど・・・こちら! エレベーターピッチの自己紹介テンプレ。
こちら田村さんの自己紹介テンプレなんですけど。
「エレベーターピッチから考える」。本にもご紹介がある部分なんですけどエレベーターピッチとはそもそも何なんでしょうか?
田村:
エレベーターピッチって本当に短時間で自分のビジネスをプレゼンしてそれを買ってもらうツール。ビジネストークですよね。ビジネストークを短時間でやりましょうっていうのをエレベーターピッチって言われてますね。
ミイナ:
こちらの田村さんのエレベーターピッチはどんな時に使うんでしょうか?
田村:
これは大学時代にこの本にも書かせていただいたんですけど・・・
ミイナ:
100回ってすごいですよね。
田村:
自分という商品はどこでだったら売れるのか、どういう人にだったら選んでもらえるのかっていうのを数打ち勝負で自分で見つけていったので。だから、合コンに沢山行っていたんですけどその時に使っていた自己紹介のテンプレのひとつなんですね。今35歳なんで、34歳の時に合コンは行ってないです。今の年齢なだけなんですけど。
ミイナ:
これよく見るとツッコミどころが。最後の「色白で筋肉質じゃない照英がタイプです」って。照英の良いところ取っちゃってません?
田村:
そうなんですよ。
ミイナ:
それでいいんですか?
田村:
いいんです!合コンって皆さんあまり行かれないと思うんですけど最初に自己紹介するコーナーがあるわけなんですよね。そこで、ちょっとでも印象をつけないとその後話かけてもらえなかったりするので。「?」を頭によぎらせるような自己紹介ってことで。ちょっと照英さんを使わせていただいたっていうのがひとつですね。
ミイナ:
普通なこと言っちゃってもあまり印象に残らないと会話が発展しづらいと?
田村:
発展しないんですよ。
ミイナ:
だからちょっとツッコミどころというかネタをあえて残すんですね。
田村:
って言われたら勝ちなんですよ。
ミイナ:
なるほど!
田村:
それだけで「そーなのー!」みたいな。そこから繋げられたらもう、その後は成功です。
ミイナ:
こんな事言う女子がいたら自分でもちょっと話聞いてみたいなって思いますね。これ就活・・・私就活就活ってうるさいですよね。
田村:
大事なことですよ。
ミイナ:
最初の自己紹介必ずするじゃないですか。そういう時にエレベーターピッチができるかどうかですよね。鍵になってきますよね。
田村:
やっぱり根本的にブスの長い話って聞きたくないと思うんです。今めちゃめちゃ喋ってますけど。だから、シンプルに短時間でちょっとあいつ変な奴だなって思わせれば正解なんですよね、と思ってます。
合コンの席で店員に間違われた過去
ミイナ:
途中途中これまでにどんな気づきだったり困難があったんですか?
田村:
やっぱり自分市場価値が低いんだなっていう所にぶち当たる事が多かったですね。
ミイナ:
ひどい・・・
田村:
ありました本当に。店員さんに間違われたりとか。
ミイナ:
えー。
田村:
振り返ってみるとほぼほぼ困難しかないんですけど、ただ自分っていう商品は価値がないんだっていうのを常々思っているので。それも仕方ないのかなっていうような。
ミイナ:
でも、店員さんに間違われた時とかってどんな感じだったんですか?
田村:
もう店員さんのふりを・・・。私がトイレに行って戻ってきたときに店員さんに間違われて・・・
私店員さんじゃないんだけどみたいな。
ミイナ:
さっきまで同じテーブルにいた人ですよね?
田村:
そう。あっ、私全く覚えられてなかったんだと。そこで店員さんになりきろうと思って
その後店員さんに廊下で注文して店員さんからビールを受け取ってそれを持って・・・
そしたら・・・
でも、それで覚えてもらえたので。
ミイナ:
でも、心の余裕ですよね。
田村:
「ブスは肩書の数だけ強くなれる」!?
ミイナ:
田村さんの本に「ブスは肩書きの数だけ強くなれる」ってかっこいい格言があったんですけどあれはどういう意味なんですかね?
田村:
あれはこのフリップだけで言ったら・・・
見た目が商品のパッケージに当たるじゃないですか人間で言うと。それだけだとやっぱり勝てないので・・・
ミイナ:
つまり、「税理士・妻・一児の母・早稲田大学MBA卒、田村麻美です」っていう。それは大きいですよね。
田村:
どこの軸で人から見つけてもらえるか分からないので。
ミイナ:
#ハッシュタグ#みたいなものですよね。
田村:
そうですそうです。だから、肩書きがありすぎるとちょっと自分の強みが
分散してしまうときもあるにはあるんですけど。だから、広がれば広がるほど人との繋がりとかも増えてはいくと思うので、ブスに限らずですよね。これって。
「自分=商品」を売り出す市場を変えること
ミイナ:
「市場を変える」っていう、ここについてはいかがですか?
田村:
自分が「ここの市場だったら売れる」と思っていても売れなかったらそこにしがみついていても仕方がないので絶対違う市場に行った方がいいと思うんですね。私税理士として開業した時に最初から足立区を選んだんですけど税理士業界で開業するのに花形な地域とかっていうと千代田区だったり渋谷区だったりとか、いわゆるメジャーな地域で開業したくなる方がやっぱり多いんですけど。そこって既に税理士さんいっぱいいるので。であるならば、あまり税理士がいない地域、足立区にもあるんですけど。例えば女性の税理士さんがあまりいない地域での方が・・・
ミイナ:
オフィスの場所から競合が多すぎる地域より、少ない所の方がニーズも高いわけですし。
田村:
かなって思ったんですよね。正直、周りには言われたんですよ。足立区で開業してもお客さんいないんじゃないの?って言われたんですけど、フタ開けてみたら意外に個人事業主さん中小企業さんいらっしゃって私自身も足立区でダメだったら他のところで開業すればいいやって思っていたので。結果せずに今も楽しく足立区でさせていただいています。
ミイナ:
待ってましたって方も沢山いらっしゃったわけですよね。
田村:
そうなんですかね。笑
人生の転機をくれたSNSでの自己表現
ミイナ:
もうひとつSNSでの自己表現っていうのが人生の変化になったんですか?
田村:
まぁ、ブログがきっかけで本を出せたっていうのもあるんですけど私、SNSの中でも結構Facebookは楽しく毎日発信させていただいていて。
ミイナ:
ちょっとそこのノウハウ教えてもらいたいです。私も結構Facebookとか投稿するんですけど、いいねの数が「これ絶対付く」と思ったのに付かなかったりしてガクッとか。
田村:
私も未だによくわかんないです。
ミイナ:
あれ何なんでしょうね。笑
田村:
でも、仕事の投稿と本の投稿、合間に子供の投稿みたいなことしているんですけど。
ミイナ:
頻度とジャンルを上手にコントロールして。
田村:
ひとつのブス本ずっと出ましたーって投稿しててもやっぱり飽きるじゃないですか。
どれだけ見てくれている人がいるか分からないですけど。
ミイナ:
ブス本っていうんですね。
田村:
なんかうるさい奴だあって思われても嫌なので。だから時より、アットホームな家族と仲良くやっていますみたいな投稿を間に挟むと「ちゃんと家のこともやっているんだな」みたいな。ちょっと印象づけをSNSで勉強したりはしています。
ミイナ:
さすがいつも客観的に分析をすることにたけた田村さんだからこそ。いや、なかなかできないですよ。連チャンで自分の興味のあるものだけを発信してたりとか。あれってね、刺さんないですよね。
田村:
そんなことないですよー。
妻・母となって・・・「肩の荷が下りた」
ミイナ:
そして今は、ご結婚出産されて5歳の女の子のお母さん。
田村:
そうですねもうすぐ5歳に。
ミイナ:
お母さんになって変化ってありました?
田村:
そこで言うとすごいなんか、人間性が怪しくなるんですけど。
ミイナ:
えーはい。笑
田村:
少し肩の荷が下りたところはあります。まぁ「またひとつ武器がついた」みたいな。武器じゃないんですけどね。笑・・・「あー肩書きがもうひとつ付いたよかったー」みたいな。
ミイナ:
だから、社会における役割みたいなね。
田村:
一応育てようかなぁとは思っていますね。笑
ミイナ:
一応。笑
田村:
あんまり子育て熱心な母親じゃないのでうちの主人が結構まじめに子育てやっているので。あんまり子育ての事は話せないんですけど・・・。笑
ミイナ:
いやいやいやいや。なるほど安心感というか。
田村:
そうですね。なんか、「やることやったなぁ」みたいな今は気が楽です。
ミイナ:
それは大きいですよね。結婚・出産そして起業によって次のマーケティング戦略っていうのがどうできている?
田村:あー。なんか・・・おこがましいんですけどねー。やっぱり「自分のようにブスで悩んでいた人たちに希望を与える本を書きたい」と思って書かせていただいたので、結構自分の中でやることはやったかなってとこはあるんですけど。まだまだこの本ってそんなに広まってないので、できれば本当にいろんな人読んでもらいたいなってことで。この本の普及活動を今後はしていきたいなぁとは思っていますね。
「劣化が始まった美人」にも読んでもらいたい
ミイナ:
ここの「夢見ることを諦めたブスと劣化が始まった美人へ」っていうのも副題にあるんですけど。この劣化が始まった美人っていうところではどういう行動が大事なんでしょうか?
田村:
もう劣化が始まったら遅いんですよね。遅いんですけどやっぱりミイナさんみたいに美人なんだけど学歴つけたりとか努力している美人さんは問題ないんですよ。
劣化したときにもそれでもこういう価値があるんだよって・・・ミイナさんは大丈夫です!
ミイナ:
そのためには、自分を客観視して必要な武器があれば努力をしたりとか相手の気持ちを考えてあげられるとかね。
田村:
そうですそうです。
ミイナ:
大事ですよね。
田村さんのポジティブマインドの源は?
ミイナ:
田村さんはそもそもすごくポジティブなマインドになれたんですか?
田村:
ミイナ:
素敵な人と・・・
田村:
もう言い間違いしそうになったー。本当に「素敵な人とお付き合いしたい」ただそれだけ。
ミイナ:
そうやって、欲にも素直に付き合っていけるっていうのは愛情を注がれて育ったんだなって伝わってきて。
田村:
そうかもしれない。
ミイナ:
ご両親から何か言われたこととか。
田村:
両親からは「麻美ちゃん可愛い可愛い」って育てられていたのでこの本出したときも「なんで自分の事ブスって言うの!」って怒られたんですよ。いまだにねー・・・親だけはちょっと泣いているんじゃないですか?この本。笑
ミイナ:
「大事な大事な可愛い麻美ちゃんがなんでこんな本出しているんだ」と。
田村:
本当に「そんなにブスだと思っているのか」と。
ミイナ:
素敵なご両親ですね。
田村:
素直すぎてこんな本まで書いちゃったので。
ミイナ:
確かになかなかこの本をしかも衝撃的なタイトルで書ける方はなかなか少ないと思うので本当に「あなたの愛情のせいだよ」っていう。
**
若者に伝えたいこと**
ミイナ:
Dooo!!ではですね、毎回若者に伝えたいこと、未来の人へ伝えたいメッセージっていうのをお聞きしているんですけど、いかがですか?
田村:
それが一番伝えたいことですね。失敗せずに成功した人っていないと思うんですよ。世界とか日本の素晴らしい経営者だったり成功者の方だったり、絶対失敗したこととかつらかった時期とかあるわけですよね。そう考えたときに・・・
私が言うのもおこがましいんですけどね。なんか若い人には伝えていきたいなとは思いますけどね。
ミイナ:
なんか失敗しちゃいけないみたいなムードがありますけど・・・。
田村:
でも、怖いですけどね。
ミイナ:
別に死なないですし。
田村:
死なないですし・・・
ミイナ:
そうなんですよねー。意外に自分にとっては重大事でも相手にとって「そうなんだー」みたいな。
田村:
絶対覚えてないですから。
ミイナ:
そんな「他人の目を気にしない」と。素晴らしい・・・。
収録を終えて
ミイナ:
田村さん今日は有難うございました。
田村:
有難うございました。
ミイナ:
収録いかがでしたか?
田村:
すごく緊張したんですけどミイナさんが本と謙虚で優しい美人ですごく話しやすかったです。
ミイナ:
有難うございます。私も何となく就活とかこうした方が会社で働いているときとか「こうしたほうがいいんじゃないかな」とぼんやり考えていたことがすごくわかりやすくマーケティング理論で書いてあって開眼しました。
田村:
もっともっと開眼して・・・
ミイナ:
3年目なんですけど、この仕事。ステップアップしていくためにあれを活用させていただきます。
田村:
そうなったらどんどん宣伝してください。
ミイナ:
します!します!私のお気に入りはこの本です!って。
田村:
宜しくお願い致します。
ミイナ:
有難うございました。
【前編はこちら】