温かく、鋭い他者のもたらす機会
ある特定の能力が非常に優れた人がいるとします。
本人はそれを自覚していません。
例えば、その人の周りの環境が、その人の積極性や自己効力感を押さえつけているとします。
こういった環境に身をおいている間に、本人は自身の優れた能力を自覚することなく過ごす可能性があります。
この典型例がヨシタケシンスケさんかな、と思っています。
絵本作家・ヨシタケシンスケ 30代で売れなかった僕が40歳で絵本を出版するまで
いままで絵を他者に見せてこなかったヨシタケさんが経理の女性に褒められたことが最初のきっかけになり、自費出版の冊子を作った。
そして、その冊子が編集者の手元に渡り気づけば人気絵本作家に。
客観的に物事を評価し、そのフィードバックをくれる人の存在があるかないかで、もともと持っている才能を元にした機会が得られるかどうかが大きく変わる。
そんなことがあるように思います。
人と関わる。
お世辞ではなく素朴に感じたすごい部分をそのまま教えてくれる、それでいて物事の価値に対して鋭い視点を持つ「他者」と関わる。
こういった他者を仮に「温かく、鋭い他者」としましょう。
そういった人の一言がきっかけで、行動が変わる。
そして専門的な価値の分かる人に届く。
「温かく、鋭い他者」と交流することは、そういった機会を生み出す可能性を高めることになりそうですね。
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