与えるフィードバック。与えられるフィードバック
以前書いた 限界的練習の記事 で
フィードバックを受け、そのフィードバックに基づいてパフォーマンスを改善する。
という内容がありました。
今回は、フィードバックについて深掘りします。
人が今までできなかったことをできるようになる過程で、
フィードバックの有無が重要になります。
取り組む対象によって、自分自身でフィードバックを得やすいかどうかが変わってきます。
例えば、縄跳びで特定の飛び方で一定回数飛べるようになったかどうか、
というのは自身で確認可能ですが、
なぜうまく飛べないのか、というのは縄跳びをよく理解している人に見てもらって、飛び方に対する指摘、つまりフィードバックをもらわないと確認が難しくなります。
(今の時代ならよりよく飛ぶための方法は検索して確認し、
飛び方自体は動画にとって自分で確認することも可能だと思いますけど。)
顕著な例としては、コーチングの技能を鍛えている最中に
相手からのフィードバックがなければその成果の判断は困難です。
よいフィードバックの1例として、SBIモデルというものがあります。
・S = Situation - 状況を伝える
・B = Behavior - 行動を伝える
・I = Impact - 影響を伝える
Salesforce にわかりやすい記事があるので、詳細はそちらを参照ください。
フィードバックを与える/受ける - TRAILHEAD - Salesforce
また、フィードバックは相手が「できないこと」を伝えることになるケースが多く、伝え方を間違えると受け入れられにくくなります。
そういったときには、非暴力コミュニケーション(NVC = NonViolent Communication)によるフィードバックが有効そうです。
詳細は下記の記事を参照ください。
暴力的コミュニケーションと非暴力コミュニケーション
・フィードバックをいかにもらうか?
・フィードバックをいかに与えるか?
というのは、どちらも大事なことです。
フィードバックを継続的にもらうには、
・こちらがフィードバックを求めた際に与えてくれるような人との交流があること
・フィードバックを与えてもらえるような関係性であること
・与えてもらった際に、それを受け入れて進化する姿を見せること
などが大切に思います。
逆に自身がフィードバックを与える立場になることは、他者にとって大きな価値を生むことになります。
よいフィードバックをするには
・他者にフィードバックを与えることの価値を理解していること
・他者が言葉を受け入れようと思えるような人間関係や信頼を得ていること
・SBIやNVCのように、相手にとって有意義でかつ受け入れやすい伝え方をすること
・相手にフィードバックをしたほうがよい場面を理解する知識や意識
などが大切に思います。
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