銀行の長い列
【活動110日目・自宅待機23日目】
明日からセマナサンタ(イースター)期間に入るペルー。本当なら、多くのペルー人たちがこの週末に向けて実家に戻って家族と過ごす予定だっただろう。
今週に入ってから、セマナサンタの準備のためにメルカドには行列ができているのをニュースで見た。
各家庭で料理を作ってみんなで過ごすのが普通のはずだけれど、今年はそれができない人も多いんじゃないかと思う。
今日は銀行口座を閉めるために午前中銀行へ。開店時間頃に行くとすでに長蛇の列。9時開店かと思ったら、10時からだったらしく、結果的には早めに来て正解だった。結局窓口にたどり着くまで2時間かかった。こういう諸々の手続きをし始めると、帰国するんだという実感が少しずつ湧いてくる。
やっと移動の日程が見えてきたので、配属先の同僚たちに帰国の途につくことを伝えた。「一緒にピスコ飲もうって言ってたのに〜!」とか、「帰らないでよ〜」という言葉も嬉しいけれど、「こんな状況であなたは一人でこの国に来ているんだから、家族と一緒に過ごせる方があなたにとってもあなたの家族にとってもいいはずよ」と言ってくれるのは、家族を大切にする南米の人たちの気質だなと感じる。
どんな時も家族が中心。だからこそ、このセマナサンタを家族と一緒に過ごせない多くのペルー人のことを考えてしまう。
¡Que tengas buena Semana Santa! (良いイースターをお過ごしください)
大変な状況だけど、みんなが少しでも楽しく幸せな時間を過ごしてくれたらなと思う。
銀行の長い列に並びながら、みんな週末の準備のために銀行に並んでいるんだろうな、と眺めていた。明日からこのイースター期間は男女ともに外出禁止になる。
毎日お店を開けていてくれるスーパーやメルカド、金融機関の人たち、治安を守ってくれている警察や軍隊の人たちが少しでも休める週末になりますように。
そして、一日でも早くこの状況が良くなって、家では安心できなかった人たちも仕事や学校が始まって気分転換できますように。
12日までの非常事態宣言終了以降は、少しずつ動き出していくでしょう。
笑顔で同僚や子どもたち、友人たちに会える日が1日でも早く来ることを願って一時帰国の準備をします。