言葉って、生きてるなぁ…
【活動107日目・自宅待機20日目】
せっかくだから、この自宅待機生活を充実させよう!と言うことで近所に住むスペイン語が流暢な日本人の友人から任地を離れるまでの間、スペイン語を教えてもらうことにした。自宅待機生活でも、今はオンラインでなんでもできる時代。
買い物のついでに寄らせてもらって昼食をご馳走になりがてら、食後にスペイン語講座、と言う日もある。
ちなみに昨日から買い物等の外出は月、水、金は男性、
火、木、土は女性、日曜日は男女ともに外出禁止、と言う状況なので、今日は買い物に出ることができた。
2カ月半の訓練所生活を経て、任地での2カ月間の活動と、諸々含めて約3カ月半のペルーでの生活で、基本的なやりとりはできるようになってきたものの、言葉の細かいニュアンスの違いの分からなさとか、なんとなくわかってもらえるけど、ちょっと不自然な言い回しにになってしまう現状をどうにかしたいなぁ、と思っていた。
そして、訓練所では教えてくれないjerga(スラング)もたくさんある。
意味はあっているけれど、日常会話ではあまり使わない言葉とかもあるし、似た意味を持つ複数の言葉の使い分けも全然わからない。
だから、ものすごく細かい質問をしたいのに、活動中はみんな忙しいからと遠慮して聞いてこなかったなと言うことに今更気づいている。
この自宅隔離生活は、多くの人が暇を持て余している。映画見たり本を読んだりするのもいいけれど、せっかくのこの機会を有意義に使おう!と言うことで、友人からスペイン語を教わることにした。それでも、タダで教わるのは気が引けるので「お互いの得意なことを交換しよう!」と言うことになった。
そんなこんなで、彼女がスペイン語を教えてくれる代わりに、私は彼女が兼ねてから興味があったと言う心理学に関する知識をシェアすることで合意。私は、スペイン語で簡単な性格検査をやってもらって、質問に答えたりする、と言うことを昨日行ったのだけれど、久しぶりに頭をフル回転させてスペイン語を使ったなと言う感覚を持った。自宅隔離の状況が始まってから、話すのは大家さん家族や隣人と「ご飯食べた?」とか「洗濯機つかってもいい?」とか「洗濯物取り込んでおいてくれてありがとう。」とかそんなやり取りくらいで、いかに考えずに使える言葉しか使ってこなかったのかと言うことを痛感。
活動があった頃は、配属先で毎日フル回転させてスペイン語を使っていたから、帰宅したらヘトヘト。今はなんて生温い生活をしているんだろうと思ってしまった。
久しぶりにこんなふうに頭を使うのは苦しいけど意外と心地良くて、重箱の角を突くような質問をしても面白がって答えてくれる友人に本当に感謝。
そして、その細かさや微妙な違いに
「あぁ、言葉って生きてるなぁ…」と思う。
だから難しい、だけど、だから面白い。