2020年度最終日に今年度をふりかえってみる
ペルーから帰国して、もうすぐ一年。
去年の今頃は、ペルーで一時帰国の準備をしながらロックダウン生活だった。
同僚たちにきちんと挨拶することができなかったけれど、数ヶ月で戻ってこられるだろう、とどこかで思っていた。
外出制限があったけれど、下宿先の大家さん家族や、隣人と食事をしたりしながら、のんびりと過ごしていた。
8月に私は合意書を解除し、任期を1年半ほど残したまま特別登録を選択した。
もしも、戻れるチャンスがあるなら、その時にはできるだけ長く居られる方がいいと思ったからだ。
帰国してからは、農家のお手伝いに行ったりして、自分の専門とは違うことがやれる面白い機会を楽しんだ。
8月から、縁あって学生時代の知人の紹介で小学校で学習支援の仕事を得た。
訓練所に入るギリギリまで関わっていた被災地支援の活動にも再び関わることができたり、
どこからか私の帰国を聞きつけた前任の専門学校の先生に後期の非常勤講師を頼まれたり、なんだかんだで仕事に恵まれた。
ひとまず、春までは働きなさい、ってことだな、と思った。
春には、ペルーに戻れるかな、と思っていた。
でも、感染者の推移を見ていても現実は厳しくて、まだペルーに戻るのはもう少し先になりそうだと思うようになった。
結果その事実が少なくとも来年度もう一年は働こう、という決心に繋がったのだけれど。
一番の不安材料はスペイン語で、使わないことで忘れてしまうという怖さとずっと戦っていた。
それでも、ペルーに戻った時に「スペイン語上手になってる!」とみんなに言われたい一心でそれだけはサボらずに(いや、半ば強迫的に)続けた。
帰国して、スペイン語を忘れるのが怖くて、すぐに先生に連絡を取って週に2回のレッスンをお願いした。
秋からはJICAのオンラインの語学訓練が受けられるようになったので、先生とのレッスン以外の日をJICAのレッスンで強迫的に埋めた。
それができたのも、勤務時間が短い非常勤の仕事をしていたからで、そんな生活も今日で終わり。
帰国してから、本当にいろんなことがあった。
何もできなかった悔しさ、いつ戻れるのかという先の見えなさ、
急がず待とうと決心するまでの気持ち。
ペルーを離れているうちに、たくさん助けてもらった配属先の同僚が亡くなったりももした。
スクールカウンセラーとしてはなかなかじっくりと見ることのできなかった先生方の授業を間近で見ることで、学習を支援することの重要性と難しさを改めて知ることができた。
久しぶりに地元で仕事をしたら、勤務先の小学校の保護者に小学校からの同級生がいて久しぶりの再会を果たしたりもした。
明日からは、久しぶりにフルタイムの勤務へ。
大学で、学生相談の仕事につきます。
まだまだオンライン授業が続いたり、相談も対面とオンラインと電話のハイブリッドだったりでイレギュラーなことばかりだと思うけれど、仕事をもらえたことに感謝しよう。
いつになるかわからないけれど、また、ワラスの美しい山々を眺めながら生活する日を楽しみにしながら、力を蓄えることにします。