見出し画像

新しい図書館の可能性 ~②神戸市立 三宮図書館(KIITO)~



神戸の街のおしゃれな図書館

早速ですが、神戸市立三宮図書館はただ今「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)」に仮移転中です。
この「KIITO」は1927年に建設された神戸市立生糸検査所を改修した施設で、デザインやアートのゼミや展示、イベント等を開催しているレトロで趣のあるおしゃれな空間です。
三宮図書館はその空間にふさわしく、個性的なデザイン性のあるつくりになっています。ブックリビングでは、利用者がまるでホテルのラウンジで読書をしているかのようにリラックスして過ごしています。また隠れ家のようなネストブースや、壁を彫り込んだ座席のニッチでは、ご自分のプライベートスペースかのように勉強している利用者もいます。
作家さんとのコラボレーションも多く、館内に作品を展示することもあります。

お散歩を楽しんで

このように三宮図書館は「デザイン・アート」をテーマとしていますが、実は「散歩」というもうひとつのテーマがあります。
以前は三宮駅近くにあった図書館ですが、このKIITOには駅から徒歩20分ほどかかります。バスに乗ることもできますが、「駅から図書館までの20分の間のお散歩を楽しんでほしい」という思いから再整備された「東遊園地」や近くにある「こども本の森 神戸」とも連携しています。また館内には散歩をテーマにした蔵書コーナーが大人用と子ども用に分かれて常設されています。

再整備された東遊園地
東遊園地のカフェ
こども本の森 神戸

図書館は本を借りるだけじゃない

現在の三宮図書館は、以前に比べて多くの人が滞在型の利用となっていると言います。図書館は誰もが利用できる「サードプレイス」であるべきです。その意味では、現在の三宮図書館は成功していると言えます。また場所柄、利用者に新しい刺激をも与えようと、本を借りるだけじゃない図書館へと挑戦しています。

2027年には、新しく完成する新図書館に再移転する予定の三宮図書館。それまでに、ぜひ行ってみて下さい。

KIITOは神戸市の重要文化財です


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?