驚かれる足だった
足を手術することになりそうである。
ほんとなら両足と言われている。
勘弁してほしい。
数年前、とあるスポーツ整形外科で初めて
「うわー!!これは、、、。ゆるいなー。。。子どもの頃、だいたい小学生とかの頃に捻挫とかしました?」
とレントゲンを見て聞かれた。うわー!!という言葉を医者に言われるほど恐ろしい話がこの世にあるのかと聞きたい。恐ろしすぎて笑ったのかその反抗がおもしろくて笑ったのかとにかく笑ってしまった。小中学生頃から私の慢性足捻りは続いていた。
「そんなですか、ていうか時期までわかるんですか??!」
と聞いた。
「靭帯は切れてはないけど効いてないだろうし、剥がれた骨が周りにたくさんありそう」
剥がれた、骨?切れてないけど効いてない?
身体の中の話とは思えない恐怖の味噌汁?みたいな話に聞こえる。
子どもの頃からたくさんの整形外科や整骨院や接骨院やに行ってきたがはじめてのおはなしである。
今まで腫れちゃってますねーすぐ冷やしました?とか湿布で様子見とか、テーピング、腫れがひいたら電気とかしか言われてこなかったのに急にレントゲン一つで古傷な上に生まれつき関節が緩いし、今までちゃんと治さなかったから周りの靭帯が生きてないとまで診断され、人生初のMRI撮って人生初の大きめな手術を要されている。
顎外れた。外さない。これ以上治すところを増やしたくはない。抜かなくていいと言われてきた親知らずも抜けと言われたところなのに。
最初に見てもらった日から公演やコロナがあり、だいぶだってしまい今、いよいよどうも手術をすることになりそうである。
恐怖のあまり親に話しながら話してるくせにほっといてくれと思ってしまう訳のわからない状態になりながら、この歳にまでなって親の面倒も見てないのに親に面倒を見られそうである。
情けないが度を越えていく。
情けない坂を下ったり上ったり光の方へ導かれたり光が見えなくなったりしながら書き綴ることにする。
人生100年時代が本当に来ているとしたら私ですらあと60年以上生きなければならない。
徐々に使えなくなる足を備えておくよりも、まだマシになった足とあと60年寄り添えた方がありがたいにちがいない。そう科学と医療の進歩を信じて、無知だが人百倍臆病な私が、分析家で、自分のリサーチ力にはまあまあ定評を持っているがなにしろ臆病な私がやるっきゃねぇでげす、を決めたのだ。
どうなるかまだわからないが、MRIをもう一度撮って、来週2つの病院に行き状況によって他の病院に行き決まる。
人間て大変な生き物だ。
せめて片足で済みますように。
先は長い。