自分の写真の作風って何だろう?
自分の作風って?
今回の現像が上がってきて、ふと思った。
自分らしい写真って何だろう?
これまでそこそこ写真を撮ってきて、自分らしい写真っていうものがなんとなくわかってきていたつもりだった。
過去の自分の作風
デジタルで撮った写真だが、大体こういう写真が自分らしいと思っていた。
まるで統一感など無いのだが、共通項を挙げるとするなら色味だと思う。
自分らしい色は、なんとなく分かる気がする。
いつもと違うお店での現像
そして、今日フィルムの現像をお願いしたのはいつもとは違うお店だったのだが、いつもの店と色味がまるで違った。
良い悪いではないし、今回もらったデータはいい色で、好きな感じだと思った。
でも、自分の色とは違う気がした。
ここから、記事の中に今回の現像から上がってきた写真を載せる。
それらは全て自分で色調補正をした後のものだ。
DxOに入れてみた
いつものRAW現像ソフト、DxO PhotoLabにデータを入れてみた。
どうだろう?なんだかまるで自分の撮った写真ではないような気がしてならなかった。
好きな写真だけど、なんか俺の写真じゃないなあ、みたいな。そんな感じ。
その中から数枚ピックアップして、自分なりのRAW現像をかけてみる。
いつもより何か定まらない。
ここで、自分の技術の低さとその原因に気がついてしまった。
自分はNikonのRAWに慣れてただけ
まずはこれ。
Nikon機の吐き出すRAWデータに慣れていただけだったんだと思う。
写真ならどんな写真でも自分らしい色味にできるぜ、ぐらいに思っていたが、全然そんなことはなかった。
技術の低さを痛感した。
更に言うと、Nikonの「最もフラットなプロファイル」に慣れていただけだ。
色味を付けられているとNikonであっても駄目かもしれない。
色にしか自分らしさが無い
結局、これに尽きる気がする。
個性らしい個性が、色にしか無いような気がする。
だから、色の調整幅が(本来は)フィルムの銘柄選びぐらいしか存在しないフィルム写真を、誰かの調整後の状態のデータとして受け取った時点で、自分らしさが出せなかったのだろう。
今回お願いした現像屋さんは、ものすごく好きな店だ。
フィルムの知識、カメラの知識、当然ながら現像の知識も凄い。
そして、「使ったフィルム本来の色を再現してデータ化をする」のがその店の売りの1つでもある。
これはすごく魅力的なサービスで、本当のフィルム時代を知らない、つまりデータ化をしてプリントされたフィルム写真しか知らない自分としては、とても勉強になる。
今後も積極的に現像をお願いしたいと思う。
その一方で、上がってきた写真はあまり自分らしくなかった。
それはつまり、自分がこれまで「色味だけで自分らしさを出していた」ということに他ならない。
長々と語って来たが、要は自分自身の写真スキルにおいて、圧倒的なウィークポイントに気付いてしまったということ。
構図に個性が無い
と、いうこと。
構図とか被写体の選定とか、そういうのは置いておいて、とにかく色味だけで自分らしさを出す。
これが、これまでの自分。
考えてみたら、画像の色調補正をやり始めたのは小学校の頃だった。
それからずっとパソコンを使って色を触ってきた。
写真をまともに撮るようになったのは大学生になってから。
だから、自分にとって写真、というか画像とは色だった。
でも、写真は光と切り取り方だ。
それに今の今まで気付いていなかった。
そりゃ、こうなるわな。
構図を鍛えよう。
切り取り方を学ぼう。
そう思った日だった。
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