【サケ有効利用調査】徹底比較・三面川と荒川
※2023年と2024年のサケ有効利用調査に参加した際の備忘録的なもの。2025年以降はルールが変わっている可能性あり。
城下町村上の古い街並みの外れを流れる三面川。現在では合併により村上市の一部となった旧荒川町を流れる荒川。ともにサケ有効利用調査やアユ釣り、サクラマス釣りなどで有名で、上流や支流では渓流釣りも楽しめる。サケ有効利用調査について、相違点をまとめた。
調査人数
三面川は20〜45人(1日当たり)。
荒川は1,630人(期間中の合計)。
どちらの川も平日より休日のほうが定員を多めに設定しており、日によって参加人数は異なる。
三面川は調査区間が短めなのもあり、有望ポイントに集中しがち。また、いずれの川も土日以外は定員いっぱいになることは少なそう。
調査区間
推定1〜2kmほどで割とコンパクトなのが三面川。もちろん車での移動は可能だが、受付場所から歩いて釣り歩くだけでも実は十分かもしれない。よく釣れるポイントでは隣の人との距離感はどうしても近くなりがちだ。
対して荒川は日本海東北自動車道の橋から花立頭首工下流の禁漁区まで。漁協のHPによると、約6.8km。どんなに人気のポイントでも、釣り的ソーシャルディスタンスは保ちやすい。
三面川は河口に近い区間が設定されている。そのため、水深がありゆったりした流れ。遡上する群れが入ってきたときは、下流の人から次々竿が曲がる場面に出くわすこともあった。で、自分だけ釣れなかったり。
荒川は河口から見て2本目の橋から上流が調査区間。冬水位もあって全体的に浅い瀬が多い。区間は広いが、アユ釣りや本流釣り、サクラマス釣りなど川釣りをやっている人にとっては居場所の目星はつけやすいかもしれない。
調査期間
三面川10月1日(火)〜11月30日(土)
荒川(宿泊パック)10月18日(金)~11月08日(金)
荒川(一般)11月9日(土)〜12月15日(日)
ともに2024年の実例。
三面川はシンプルに10〜11月の2ヶ月間。ただし、昨今では10月上旬はまだ残暑(と言っていいのかどうか…)の季節であり、遡上もあるとは限らない。
荒川もおよそ2ヶ月間だが、始まりが10月中旬で12月中旬まで楽しめる。ただし、期間の前半は宿泊パックと言って、宿泊付きのもののみ。新潟県内や隣県からの参加で現地の宿泊施設を利用しない、車中泊で済ませるなどといった場合は11月9日以降となる。
調査時間
朝7時から15時半まで8時間半釣りができる荒川に対して、13時半〜14時までの連続する6時間半(日によって異なる)と三面川の方が短い。三面川では夕方に近い時間の釣りができないのは少々物足りない気もしたが、空いた時間で村上のまちを散策するのも悪くない。「イヨボヤ会館」や「千年鮭 きっかわ」などサケ好きにおすすめのスポット多数。荒川も時間いっぱい釣りをする人は多くはなく、途中で満足するか心折れるかして引き上げる人も多い。
調査参加料
三面川は5,000円。当日現金支払い。
荒川は7,000円(一般)、6,000円(宿泊パック)。事前銀行振り込み。
オスザケの持ち帰り可能尾数
三面川は1尾のみ。それ以上釣れた場合はオスザケでも有効利用調査委員会に提出。
荒川は5尾まで認められている。サケ5尾ってけっこうな量だ。
キープ方法
三面川はサケをキープするためのネットを貸し出し。釣れたらこのネットに入れ、近くの木などに縛って魚体を川につけておく。
荒川はビニールヒモを配布。アゴにプライヤーなどで穴を開け、ヒモを通して縛り、石や木などに結んでおく。ストリンガーはNGなのか質問したところ(実はベルモントのストリンガーを購入していた)、ダメではないがアゴが割れて逃げられてしまうケースがあるらしい。結局私もビニールヒモを使用した。
お土産
三面川は参加者にお土産を配布している。いくつか選択肢があり、メスザケを釣るとそのうちから2つ、オスザケなら1つ、選ぶことができる。メスザケしか釣れなくても、何らかのお土産が用意されている。鮭の酒びたしや酒どころでもある地元・村上のお酒、麩など。
荒川にはこの特典がない代わりに、オスザケなら5尾まで持ち帰り可能。現実にはなかなかなさそうだが、仮に5尾持ち帰れたらしばらくサケには困らない(?)。