苦手な人とどう接するか
後輩におすすめされて、鍼灸にいっています。
そこの先生のお話しを書きたいと思います。
不妊の人にいいという病院に通っている後輩が、
「不妊治療の予定に合わせて、鍼灸をしてもらっている病院がある」ときいて、
通うことにしました。
本当は、信頼している方のところに、連続して通いたかったんだけど、隣県で、そこの知事が「他県からなるべくこないで」としきりに言っていたのと、その鍼灸師さんがスポーツチームのトレーナーさんをしているので、チームのリスクのことを考えると、通うのを控えた。
紹介してもらった鍼灸院にいくと、少しクールなお話の仕方をされる先生だった。
普段営業をしているので、人と接するときは「笑顔、笑声」で接するべきと思って過ごしているので、
クールな方に会うと、少しメンタルがやられる。
一回目で、「ここは長く通えないかも。せっかく後輩には悪いけど。」
と、思った。
ただ、「次回予約しますか?」と言われたので、あともう一回だけきてみようと思って、次回も行ってみた。
2回目に行っても、変わらずクール。
「これで今日はここを終わりにしよう。」と思っていたところ、
治療中、カーテン越しに隣の患者さんと先生の会話が聞こえてきたんだけど、
二人とも冗談を言ったり、笑ったり、していた。
「あ、先生って、笑うんだ。」と思った。
以前、何かで勉強をしたんだけど、自分の気持ちが相手にも伝わる。
「相手に対して、緊張していること」
「相手に対して、苦手意識があること」
隣のやりとりを聞いて、それを思い出した。
「あっ、緊張が伝わってたんだ。」って。
話は、少しだけ飛ぶんですが、
4か月に一回、定期健診にいく大学病院の中にある、カフェに行く。
そこで勤めているバイトの男の子が、いつもキレながら接客してる。
笑顔じゃないし、笑声というより、怒声。(低くて投げやりな感じ)
お客さんのお金は奪いようにとり、おつりとレシートは投げ捨てているのが見える。
お客さんは、みんな不満そうな顔をして、席に向かう。
アンガーマネジメントを勉強していて、その人の接客でイライラしないように、考えながらレジへ向かった。
アンガーマネジメント的には、この状況は、行動のコントロールが必要。
「この男の子の接客に対する不満因子を考えることは、人生の中で優先しなくてもいいことであり、自分の人生にとって、重要ではない。」
(アンガーマネジメントの行動の分かれ道の図を知っている人には、「右下」に属する事象です)
私は、レジで笑顔で注文をした。
彼は、始めはそっけない接客だったんだけど、次第に表情が柔らかくなっていく感じがわかる。
ひとつずつ行動が進むたびに、行動が柔らかくなっていくのもわかる。
そっけなさがでているのが続くけど、お金を渡す時も、丁寧において、「お願いします」って言った。
そうしたら、最後は笑顔で丁寧におつりを渡してもらえた。
彼が、なんでイライラした雰囲気で接客をしていたかは、聞くことはできないし、必要がないんだけど、
こちらの対応次第で、相手の表情・行動・感情は、変化する。
きっと、えらくイライラするようなお客さんがきたとか、忙しすぎてイライラしていたか。(これを、アンガーマネジメントでは、第一次感情という。)
話を戻すと。
鍼灸の先生のところに行ったときに、私の第一次感情の「緊張」と「病院でも患者(お客さん)相手なら、笑顔で接するべき」という二つが、状況的に、先生のクールさを継続させたし、私も表情が硬くなっていた。
3回目に言ったときに、「この間左足の靴下が履きにくかったのが、治療後履きやすくなりました。」と笑顔で言うと、先生が、笑いながら、
「靴下履けなかったんだ((笑))」っていわれた。
二人の雰囲気が、和やかなものに、初めてなった。
こちらが心を開く。緊張を少し緩和して、コミュニケーションをプラスの雰囲気でこちらからとってみる。
それだけで、自分だけだけでなく、自分の周りの人も幸せになれると思う。
そんな世界で過ごしたいと思ってるだけです。