タクシーは第四の居場所

タクシー運転手が必要とされる新たな価値は『フォースプレイス』

公共交通機関の中でも、距離当たりの移動単価が高い移動手段

『タクシー』

“そう簡単には手を出せない”“ちょっと高い”

そう思いつつ
雨が降っているときや寝坊したとき、終電を逃したときは
利用する方もいるのではないでしょうか?

誰もが簡単に利用できるモノではないからこそ、
Twitter上ではタクシーに関しての批判も多く見られます。
そんなタクシーが唯一、

心安らげる場所だとしたら。。。
自分の悩みを打ち明けられる場所だとしたら。。。
どこかに吐き出したい鬱憤を聞いてもらえる場所だとしたら。。。

現代人の三つの居場所


いま、現代人の居場所として、大まかに三つの場所が定義されています。

家庭や自宅、生活を営む場所 
「ファーストプレイス」

職場や学校、最も長い時間を過ごす
「セカンドプレイス」

自宅、職場とは隔離した“心地よい”第三の居場所 
「サードプレイス」

ファースト、セカンドのふたつは誰もが思いつく場所があると思います。
三つ目のサードプレイス。

これはアメリカの社会学者レイ・オルデンバーグ氏が提唱した概念で
オルデンバーグ氏自身が、アメリカの自宅と職場を行き来する自動車依存型の都市社会を観察し
ストレスの多い現代社会を生き抜くには、潤滑油の役割を果たす場所が必要
と考えたことで生まれたものです。

カフェや公園、カラオケや図書館、個人個人が居心地の良いマイプレイス型や、
人と交流することで居心地の良さを感じる交流型、
人によってサードプレイスにもカタチがあります。

近年では、スターバックスがサードプレイスを意識した店づくりで
くつろげる居場所として有名です。

第四の居場所

そんな、現代人において必要な三つの居場所がある中で、
私は第四の居場所『フォースプレイス』という概念を
タクシーで実現できると考えています。

現代人は悩みを多く抱えています。
特に日本は、物に溢れ、衣食住にほぼ困らない先進国でありながら2019年の幸福度ランキングでは58位という結果です。
⦅G7(先進7か国)で最下位⦆

このランキングで全てを判断したいとは全く思いませんが、あなたの周りを見渡して幸福感高く毎日を過ごしている人がどれほど思い当たるでしょうか。

タクシーから街中を見る限りでも、この幸福度ランキングは間違ってはいないと感じます。

そして、悩みの中で多いのが人間関係。
付き合いたくなくても付き合わなければならない上司、
どうやって接したらよいのか分からない部下、
関わらないことが最善の選択ではありますが同じ職場である以上そうはいきません。

さらに、
大人になればなるほど出来なくなる“本音を言える友達”
snsで繋がるも、どこかツナガッタ感覚のないフォロワー

それぞれが、悩みを持ち、どこにも打ち明けられない中で、
唯一何を言っても周りに聞かれない場所。

それがタクシー。

ファーストプレイスでも、セカンドプレイスでもサードプレイスでも
出来ないこと。

“誰にも言えないことを言える”
“一生会わないからこそ打ち明けられる相手になれる”

そんな第四の場所としてタクシーがひとつの居場所になると確信しています。

電車賃の数倍の料金をかけて移動したその時間、

お仕事の準備や自分がゆっくりと過ごす時間として使うことも、
他愛もないことをドライバーとゲラゲラと話すことも、
誰にも言えないことを話すことも。

タクシーだからこそ、あなたをちょっと幸せにできる。

『フォースプレイス』

「タクシーをエンタメに!」の一つ。


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