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東京のタクシードライバー。向いていない人の特徴【令和6年8月最新版】

みなさん、こんにちは。
タクシーチャンネルのげん太です。

本日は「東京のタクシードライバーに向いていない人の特徴」です。私はたまに、タクシーに向いている人や向いていない人の特徴について考える機会があるのですが、今回は令和6年8月の最新版です。

「向いていない人の特徴」これは当てはまったからと言って、活躍できないということではございません。ご了承ください。短所はカバーしてより長所を伸ばす、そういった方向で私の情報を使ってくれることを望みます。


他人の売上と比較をしすぎる人

タクシー業界で売上の高低を他人と比較し過ぎている人は、長続きしない傾向があります。無理をするため事故や違反もそれなりに多いです。実際、タクシードライバーが他のタクシードライバーと売上の比較をする意味があまりないです。その話を少し掘り下げていきます。

営業所に行けば分かることですが、私たちタクシードライバーが働く理由は様々です。「年金をもらいながら」「家族を守るために」「いずれ独立のための資金を貯めたい」「借金を返したい」など様々な同僚を見てきました。人それぞれ稼ぐ目標金額や働く動機が違っています。そのような環境の中で他人と売上の比較ばかりしていると「ただただ辛い仕事」となります。ランカーと呼ばれるトップ10の売上を出せるプレイヤーは全体の5%ですし、特別に体力があったり知力がある経験やスキルがあるドライバーも多いです。こういった稼げるタクシードライバーを目指すことは良いと思いますが、他人と比較はし過ぎないようにしましょう。他人と比較ばかりして辛い仕事になってしまうと、仕事を継続するのが嫌になったり不機嫌な気持ちで仕事をするようになります。それよりも仕事を前向きに楽しく取り組む、比較対象は昨日の自分の売上…くらいがちょうどいいと思います。

情報に一喜一憂してしまう人

今の時代、あらゆる情報が溢れています。それぞれの情報に対して一喜一憂し過ぎてしまう人もタクシードライバーには向いていません。ですが現場のタクシードライバーは「情報戦」の側面もあります。例えば「イベント情報」や「電車の運行情報」「空港の遅延便」などは売上につながる代表的な情報ですが、毎日毎日情報を追いかけ続けるのも疲れてきます。個別の情報を点で追っていくドライバーよりも、普段よくタクシーを利用する顧客のことを理解した方がいいです。白金高輪の乗客や目黒から乗る人はいつも同じ場所から乗ってきます。なぜ乗るのか、どんな人がどこまで乗るのか、決済方法は個人決済なのか会社の経費なのか。こういった基本的な顧客の情報を経験として蓄積していった方が安定した高い売上につながります。またタクシードライバーが発信しているSNSも注意が必要です。私はYouTubeやX、このnoteで情報発信をしてきて気付いたのですが、本当に価値ある情報は実際に目で見たり足を運ばないと得られないということです。私は私の発信を見てくれる人に対して不誠実なやり方は好まないですが、XやYouTube、noteにも色々な人がいて色々な発信内容があって当然のように嘘やフェイクといった内容もあります。

『タクシードライバーの実態が悲惨すぎた2ちゃんまとめ』とか、タクシーを実際にやってない情報屋が何を言ってるんだ?!と思いますし、何か転職情報を得ようとして、Google検索やYahooの検索で出てくる情報もそれを書いている業者(タクシー会社もある)に都合のいい内容が多いです。検索エンジンのスポンサー枠なんて押してみてください。秒で電話がかかってきます。全員ほぼ同じ黒丸な会社を案内されることになるのですが。まあ私たちやこれからタクシー業界を目指す人がいちいち情報に対して一喜一憂しなくて済むように、できるだけ自分の足を使って見てみたり、自発的に話を聞いてみるといいですね。

何かを始める前から、お金をかけないと教えてもらえないとか、無料で向こうからかかってくる電話やスカウトなどはいい結果生まないことが多いです。

インターネットの情報ばかり眺めているとメンタルが不調になることもあります。リアルが感じられなくて人の心が不安になるからです。メンタルを健康的に前向きさを保つためにも情報リテラシーの高いタクシードライバーが増えてくれることを私は願っています。

長時間運転の集中力、体力がない人

東京のタクシードライバーは隔日勤務という勤務体系で、1出番最大21時間の長時間働きます。もちろん休憩や仮眠はありますが、この長い時間、運転業務に従事することになります。長時間の運転に対して集中力、体力がない人は東京のタクシードライバーには向いていないです。ですが、最初から長時間のタクシー乗務をできる人はいません。勤務回数をこなすことで多くの人は自然と慣れていきます。ですが20人に1人くらいの割合で長時間運転への適応が難しい人がいますし、10人に1人くらいは隔日勤務ではなく日勤(週5)を心の中では希望している人がいるはずです。(二種免許はとっているので運転適性や運転技術はあります。長時間の運転がきついと感じている人の割合です)未経験からこの仕事をはじめた人の9割は、長時間運転による深夜の耐え難い眠気を経験しているはずです。ブルーワーカーで現場職!長時間運転フル労働!これが現場の現実です。ふわっとなんとなく東京のタクシー、隔日勤務はワークライフバランスがいいよねと思っている人、営業所に配属されてから月間の労働時間にブラック味を感じるでしょう。長時間運転の集中力、体力が無さすぎる人や労働時間を軽く見積もっている人は、すぐに辞めてしまう傾向があります。

短期離職が多い人、友達がいない人

東京のタクシードライバー職は来る人拒まず去る人追わず的な採用門戸が広いイメージがあると思います。実際、誰でも入れる会社もあるのですが、最近は、採用面接でしっかり人選をされています。採用で見られる項目は、主に人物、運転経歴、健康状態、身元保証能力です。先日、とある採用の人と話していて、「今までの仕事で短期離職が多い人はこれからも短期離職をしやすい傾向にあるし、タクシーだからといって変わらないと。タクシードライバーは2年縛りがあるのでそれで防いでいる部分が大きい」と聞きました。確かに2年縛りがなくなった瞬間、転職する人がそこそこいるのでなるほどなと思います。タクシードライバーは1人でできる仕事ですが、孤独になりやすい仕事でもあるので職場でもプライベートでも友達がいない人は、働いていても孤独感をさらに深めてしまうと思います。会社に所属して長くやっていくことを考えるとある程度、周りとのつながりはあった方が良いです。

ちょっと話は変わってこれは私の将来予想なのですが、今後、タクシーの経験者転職は「リファラル採用」が主流になると思います。「リファラル採用」とは社員の紹介で入社をする採用方法です。これは紹介する方も紹介される方もある程度の社会的信用を必要とするので、信用の調査が難しいタクシー経験者の採用にはピッタリじゃないかなと。

とはいえ、東京の大手タクシー会社を中心に経験者よりも未経験者を育てた方が、自社カラーに染まりやすく、きちんと会社にお金を運んできてくれると思っているはずです。タクシー未経験者は今まで短期離職がなく健康で運転ができる方、そして借金が無くきちんとした身元保証人がいる50代までの人は、今後も転職時の価値は高いでしょう。

私は6年半前に東京のタクシードライバーになって生活が豊かになりました。これからは、私を超える東京のタクシードライバーが増えてくれたらな、教えることができたらと思っています。しかしタクシードライバーに「向いていない人」に対して教えても成功することは難しいと感じます。仕事には適性があります。皆さんの職業適性がタクシーだけでなく適材適所に活かされて、その仕事を通じて生活が豊かになると良いなと思っています。

本日の記事はこちらで以上となります。
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