即戦力を育てる面接の仕方
こんにちは。古尾谷です。
税理士業界への求職者が年々減っている中、未経験の新人をいかに早く戦力化するかは、事務所運営の大きなテーマです。
自社でも、以前は経験者採用が中心でしたが、今は採用の9割が未経験者です。
未経験者の教育を考える上で大きなポイントになるのが、実は「面接の仕方」なのです。
「面接は採用・不採用を判断するもので、教育は入社後から始まる。」
と思っていませんか?
弊社のスタンスは違います。
「面接から教育はスタート!」と考え、全オフィスの面接現場で伝える内容が共通化されています。
採用基準をクリアしている人には、ざっくり言うと下記のようなことを伝えます。
面接官は、この時点で「新人に火をつける先輩」になっているのです。
この3つを色々な角度から掘り下げることで、
といった「課題設定」を行うのです。
面接のときは、入社後の期待が最大限に広がっているときです。
「入社できたら、自分はこんな仕事をして、こんな能力を身に付けたい。」そういった思いが高まっているときです。
このチャンスを逃さず、どれだけ「成長したい欲求に火を付けられるか?」が面接官の腕です。
▼実際に面接で伝えている内容
こういった話をしながら、最終的には求職者が「自分もできるようになりたい!」と強く思うようにすることがゴールです。
これだけ話しますと、面接の時間は長くなります。
1時間を超えることも珍しくありません。
しかし、入社後の成長の布石と考えれば、この時間は価値の高い時間です。
未経験の新人は、入社後に全員が「壁」に当たります。
もともと抱いていた情熱が薄れることもあるでしょう。
そのときに、再び成長マインドに火をつけるためにも、「面接でどういう話をしたか」が大事になるのです。
新人が壁にぶつかったときは、面接での会話を思い出させて、仕事への情熱に火をつけます。
この関係性ができれば、たとえ厳しい指導であっても新人にとっては「自分の成長のため」のものと前向きに捉えることができます。
新人は勝手に育つものではなく、成長の火を付け続けて成長するものです。
その大事な一歩目が面接です。
入社して時間が経過し、当初の気持ちを忘れてしまってからでは、手遅れ。
ぜひ面接を教育の一歩目として、考えてみてください。