おうちミシン・2024夏作品
今年の夏は、家族みんなの服つくりにはりきっています。
夏直前は、長袖ワンピースのための生地を探したりして「さぁ、昨年よりたくさん服を作るぞ」と準備してました。
でも、その前に。
「夏服が全然、無いね!」ということがわかり、急いで夏服作りにとりかかりましたよ。
#この夏ほしいもの
たくさんの服を作った経験です。
1.開襟シャツを縫いたいな
衿付けにとっても苦労しました。
本を見ながらするのだけど、なかなか頭の中で一致せず。
なんども縫い直してはやっと理解した感じです。なんども縫わないとこれはなかなか覚えそうにないなぁ。
紳士Sサイズの服を女性が着用できるのか
以前、「紳士Sサイズで女性が穿くズボン」を作りました。
(上着もそうなの?)と思って、縫ってみました。
結論
無理でした。
細身の次女さんにも着用してもらいましたが、無理でした。
胸周りを腰回りなんですね。女性の丸みのある体形はいくら細身であってもやはり丸みがあるのだなと実感しましたよ。
脇のラインがまっすぐにはならないのです。
ちなみに次女よりもずっと背の高い細身の次男に着用してもらったところ、袖周りの動きは足りませんが、直立してもらうと、脇のラインはまっすぐに保っています。例えると”板”。
レディースパターンの「ゆとり」がいかに大切か。
経験を持って理解しました。
ビッグシャツに興味があるのですが紳士Lサイズを着用するのと、レディースのパターンのアレンジで肩を大きく出すなどしてビッグシャツのシルエットを描くのとでは、やはり「美しさ」が違うものかもしれないとも思ったのでした。
Aラインシャツにリメイク
そういうわけで必要なゆとり分を足すことにしました。
脇にマチ布をつけてAラインブラウスにしました。
生地が心地良いです。軽くて爽やか。なかなかここまでの心地よさを味わえる生地にはそこらでは出会った事が無いです。
アイロンしてもよし、ノーアイロンでもよし。通勤着の一着です。
襟の接着芯つける側はどちらが正解なんでしょう。試していきます。
2.リフォーム
これが
こうなって
うしろは、こうです。
後ろゴムを取ってウエストベルト芯をつけました。前部分は元が接着芯だったのだいぶん横シワができていますが、これはもうそのままで切り替えのゴム部分から先を交換しました。ウエストが広くなった分腰穿きになりますけど脇ラインは少々ズレますね。
ヘビーローテーションで着用して1年経って、膝が出てしまっていたので、丈を詰めてみました。クロップドパンツになりました。
夏仕様になって、涼しいです。
外出着のズボンも急ぎ新しく欲しいのですが、とりあえずあるものをリフォームして涼しく着ようと思い立った次第。6月のことです。
3.おうち着 リネンのショートパンツ
タック入りのショートパンツ。
麻の服が欲しいって思ってました。
でもなかなかお高い生地です。
1ⅿでおさまったのがショートパンツでした。
なお、脇ポケットの内袋は別布です。
涼しさ、軽さに驚きました。大満足の作品です。
ウエストは総ゴムなのですが、前部分はゴムに沿わせてギャザーを寄せません。ギャザーを寄せる範囲はステッチがかかるところで留めています。画像では脇ラインですね。好みで前側に少し寄っててもいいし、脇だけというアレンジもありかもしれません。
4.サマードレス
クレープ生地を買ってみました。パジャマズボンのつもりで黒の一着はそうしたのですが、思いのほかくしゅくしゅ感が強くて、体のラインがかなり出てしまう仕上がりになりました。
そこでしばらく置いていた生地。
ある日、クレープ生地のジレを見かけて衝撃を受けました。
調べてみると、クレープ生地のレディース服が注目されているのだとか。
そのときすでにパジャマパンツをよく縫ったなぁと自分に感心したほど、クレープ生地は裁断にとても苦労するものでした。
これは、前身ごろだけが、脇より中心が3㎝高いだけであとはまっすぐ。直線。生地いっぱいに使いました。本当は肩ひもも取りたいところでしたがそうするとドレス幅が心もとなかったので、ウエストリボンだけ取りました。
5.アロハシャツがほしいよね!
開襟シャツを作ったとき、参考にした本ではアロハ風シャツなんですね。
作ってみると
アロハ柄が、ほしいなぁ
という気持ちでいっぱいに。
縫いました。
紳士Lサイズです。(着用するのは次男ですよ。)
袖付けにとっても苦労しました。
何度も何度もやり直しますけど、不思議とくじけず、完成させる自分えらい。
6.甚兵衛
長男のリクエストです。無地で黒も指定です。
着用した姿で撮ってみました。
大人の甚平の作り方が書いてある本がありませんでした。
こども用甚兵衛は、袖と見頃は”アキ”無しで縫い合わせてあるんですね。
大人の甚兵衛は着物と同じで、脇に”アキ”があります。既製服を参考に”アキ”の大きさを決めました。
7.マリンパンツ
リクエストがあってから数ヶ月。
マリンパンツは前立てをボタンで留めるのが本来の形ですが、それだと着用が面倒なので、見せかけでポケットに飾りボタンをつけるデザインにしました。
リボンもつけて、マリンスタイルに。可愛い。
ウエストはショートパンツと同様に総ゴムなのだけれども、ギャザーを部分的に寄せる仕様です。
8.夏ワンピース
とっても涼し気です。
【アレンジ】
ウエストラインをローウエストから本人のジャスト位置に合わせました。
スカートのパターン中央から平行に、7㎝を詰めました。
布が足りなくて、袖と襟を別布にしました。襟は表襟をレースに。袖はチューリップ袖に挑戦したかったので前袖をレースに、後ろ袖を次につくる予定の生地から取りました。
ペチコートをこれから作ります。
やはり綿生地がよいので、綿シーチングを用意しました。
夏の服つくりの後半は次の予定で、すでに生地が待ってます。
白レディースシャツ
かりゆし風レディースシャツ
マリンパンツ(メンズ)
ゆったりパンツ(レディース)
おたのしみに!
まとめてながめて、自分をほめようと思います。
どんどん作って、技術をあげよう。
あらすごい、夏前半で8点ができあがってました。びっくりです。
専門知識を学んだ機会がなかったので、経験を積むのみなのです。
どうして、自分で服を作ろうとするんだろう?
ときどき自分でも思います。
服つくりの私のモットーは
買うよりも安く
昔々は、綿100%の服は割高でした。
だから綿100%の生地を買って自分で縫う方が、かかる時間は度外視ですが、かかる原材料費と既製服の購入費の比較では自分で作ったほうが3分の1程度の費用で済んだのです。幼児服ならなおさらでした。
今は綿100%でも、リネン服でも、かなりお安い量産の既製服を目にします。3000円以下で手に入りそうです。でも、手に取ってみると…なんとなく、なんとな~く手触りが違うんです。
一方、こだわりの生地で作られたこだわりの服を買い求めようとすると、それはかなりお値段があがります。5000円から、1万円、2万円以上です。
さすがにそれと比較すると、自分で作れば3分の1程度の費用で済みます。
けど、ちょっと悩みどころですよね。
服の着心地はたいそう気になります。
気に障る着心地では、気持ちが落ち着かないからです。気が付かないうちにストレスを抱えることになります。
心地良い服からはリラックス感を得ることができます。
暮らしの満足度に、わたしはそれは非常に重要なポイントだと考えています。お気に入りの服を身に着けることは、食事をするのと同じくらい、心と体に栄養(エネルギー)を与えてくれるものだと思うのです。
そして、身を守ってくれるものでもあります。
服の持つエネルギーが、その場を清浄してくれるとまで言っても過言ではないと思っています。だからとっても大切なんです。
商品に関わるすべての人、会社の在り方、それらが商品のエネルギーに集約しているように思うんですね。だから、こだわれるところは、こだわりたいと思っています。
食も、服も。
住環境もそうです。空気も、風景も、目にはいる色も。音も。
人が、人らしく生きる環境って、そういう細部すべてで成り立っていますよね。ひとつ、ひとつ、自分の身を作るものを確かめて、選んでいきたいと思うのです。できることなら。できる範囲で。