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ホームスクール・スタイル|サイトマップ編

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 ホームスクーリング・センターkokageでは、ホームスクールの呼び方を
ホームスクール(米語)
ホームエデュケーション(英語)
のふたつがあるとしながら、総じてホームスクールとしています。
(個人的には Home-based Education(HE) が好きです)
ただし定義が無いので、解釈はひとそれぞれにあって、それを前提として発信されています。それぞれの情報元は、どのような解釈をもとに発信されているのかは、まず確認しておく必要があります。

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‟ホームスクールとは、家庭を基盤にした「こども主体」のまなびの環境が整えられていること”
これがホームスクールの大原則です。
ーnote『日本のホームスクール』より

 ホームスクールのありかたは家庭それぞれですが、おおまかに3つに分類することができます。これは定義されているものではなくkokageの解釈であることを前提としてください。この解釈でkokageで登場する下記の言語は使用しています。

・ホームスクーリング
・アンスクーリング
・アンブレラスクーリング


 解釈の内容は、ホームスクールをより理解するために、参考にホームスクールについて書かれた本(※)やブログ、つぶやき、実践する人の声を参考にまとめました。
 外向けに説明するときに分析整理しておくと伝えやすくなります。欲しい情報を理解してもらうときにも役立ちます。アンスクーリングとホームスクーリングではそれぞれ欲しい情報はだいぶん異なります。

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 アンブレラスクーリングは、アメリカでは公立学校の単位互換ができるサマースクールのようなものに参加することをいうようです。内容が在宅学習者(ホームスクーリング)向けになっていて、学校の教科学習でいうと音楽・体育・技術・家庭に相当する科目を自由度の高い内容で提供され単位認定される感じですね。すべてのホームスクーラーがこれに登録しているわけではないようです。
 日本ではフリースクールや学習塾で在宅学習者(ホームスクーリング)向けに提供しているカリキュラムがありますが、これに参加し、在籍校の出席扱いや指導要録への記録に替えることに相当することだと解釈してよいと思います。
 
 kokageでは、日本のホームスクール家庭が複数集まって、自由な学びのカリキュラムを共有する活動のことをアンブレラスクーリングとしています。こどもだけが通学するフリースクールとの違いとして、親子で学べる機会であること、各家庭のホームスクール活動に還元できる内容であること、体系的なカリキュラムの提供があることを基本的な基準としています。同じカリキュラムに取り組んでいる家庭が共同で活動する機会を持つ場合もこれに含んでいます。
 
※参考文献
『Homeschooling ALMANAC 2000-2001』
 メアリ・レパート+マイケル・レパート 共著(丸の内出版)


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・School at home
・デスクーリング

 学校教育体制に親しんでいると、自分にとっての「教育とはなにか」「学習とはなにか」の、学校教育思想に基づいた価値観や行動との区別がつきにくいようです。そうしますと家でも、まるで学校に通っているのと同じように過ごすことが「教育である」と勘違いしてしまうこともあります。こども自身もそうすることで「勉強をしている」気になってしまうことも。
 それでは学校主体の教育にとらわれたままであり、ホームスクールの《家庭を基盤としてこどもを主体にまなびの環境を整える》ことから遠く離れてしまいます。
 そのためにも学校教育を客観的に理解していくこと、そして自分の教育観・こども観とてらしあわせていく作業はとても重要です。それ無しにはホームスクールは始まっていないといえるほどです。
 海外ではデスクーリング合宿なるものが存在するそうです。日本ではそのような合宿はありませんが、ホームスクールを実践する家庭では日々、皮が一枚一枚はがれていくかのように気づいていく様子がどなたにも見られます。親同士で語る場でもそういった気づきがしばしばおこるようです。


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Home-based Education
こどもの権利と、まなぶ自由が保障され、家庭が主体となっていること
Incidental Learning
 偶発的学習。意図的計画的でないまなび。両親が持つ価値観や信念、習慣など家庭文化継承に含まれる家庭教育の部分。
Learning at home
​​独学独習。「知りたい!もっと知りたい!」の内発的意欲に突き動かされることから、自分に合った方法で自ら必要とする学習を進めていく。


 ホームスクールが単に在宅学習、家庭学習そして自学自習のことを指した限定的な内容ではないことをイメージするために、3つの要素を置きました。これらが複合的に重なって、ホームスクールは暮らしとなっているのです。
 ホームスクールには「これをしたらよい」というルールブックがありませんから、もし「これはホームスクールといえるだろうか?」と思う時があったら、思い出してほしいなと願っています。
 もちろんこの様式にあてはまっていなければならない、そうでなくてはいいいけないと考える必要はありません。家庭の状況により、家庭方針により、そしてなによりこどもに寄り添ったうえでの判断により、家庭で持つ哲学をより明確に確かめるための問いかけであることを知ってほしいのです。その答えは家庭それぞれ、皆違っていてよいのです。そしてその時期によっても変わっていくものですし、順序を追って、次第に変容し、成長していくものでもあるからです。
 この要素を含んだ、《我が家らしい》ホームスクールをぜひ探る日々を愉しんでくださることを心から願っています。 

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多和 洋美 | kokage
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