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ホームスクールをはじめよう~日本のホームスクール~

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学校との対応や法的根拠など、ホームスクールは違法ではない!普通教育を選ぶ自由です。ホームスクールをはじめる基礎知識の集約。ホームページ対応解説コラムです。
2008年の「ホームスクール宣言」からはじまった我が家のホームスクール暮らしから得た知見をまとめた…
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#デスクーリング

日本のホームスクール

ホームスクールとはなんでしょうか。  《親と子が みずから選択するまなびのスタイル》のひとつです。   まなびの場、まなびのスタイル(ラーニングスタイル)をみずから選択し、創造することができる家庭それぞれのポリシー(哲学・信念・信条・思想の自由)に基づいています。   ホームスクールは、親の方針にこどもが従うというものではありません。親と子の協働作業ですし、家庭で織りなす物語をいいます。こどもを取り巻くまなびの環境を整えるのが、ホームスクーラー(ホームスクールを実践する親の

教育を選ぶ自由を活用しよう

「義務教育は親の義務であって、こどもの義務ではない。」 簡潔にこういった文面をよく目にします。 間違ってはいませんが、この義務教育の部分を「学校に行くこと」の意味としてとらえている面が目立ちます。

ホームスクール哲学、その原点(その1)

 自分の小学生のころを思い出してみると、今現在の我が家のアンスクーリングという生活スタイルも、もうすでにそのころに種が蒔かれていたことに気づきました。

教育とまなびの道すじは一本だけじゃない

 日本の現行の教育制度では、「学校」しかないと思わざるを得ない状況といえます。ですが、義務教育とは「保護する子女に普通教育を受けさせる義務」のことをいいます。

ホームスクーラーのための学校対応

 オルタナティブ教育とは、ここでは既存の公教育以外のまなびの在り方をいっています。既存の公教育が示している学校とは、学校に時間通りに登校し、並べられた机に着席し、教科書を開き、黒板とその前にいる先生の授業を受け、テストを受け、評価を受け、公教育機関に進学していく、これまで世間一般的に当たり前と思われていた学校教育の在り方のことをいいます。  

自閉症スペクトラムとホームスクール

 4人のこどもとアンスクーリング暮らしです。4人ともそれぞれに特色があります。長女は過共感と言われ、教室の中の誰かが叱られていても自分が叱られたのと同じようにおびえます。長男は自閉症スペクトラムと多動の診断がありました。次男はアレルギーがあり、学校という建物の環境が合いませんでした。次女はキョウダイがみなホームスクールで過ごしている中、幼稚園に行く意義よりも遥かに家で過ごすほうが有意義でした。その感性の繊細さと大胆さはやはりアンスクーリングが適していたとつくづく思います。この

五月雨登校とホームスクール

 ホームスクールは、日本国憲法や教育基本法に基づいた普通教育のひとつのスタイルとして、違法ではありません。ただ日本では現行も普通教育制度に関して、学校教育のみが制度としてはありますが、そのほかの普通教育制度がいまだ整っていません。当時、憲法をつくった人々、教育基本法の改定に携わった人々のなかには、その想定があったと考えられていますが、それに呼応する社会通念が誕生していない…といえるのかもしれません。「ホームスクール制度を受け容れる基盤がまだできあがっていない」未熟な社会という

ホームスクール哲学 原点(その2)

 私のホームスクールの原点を考えるとき、思い出すのは、とある映画の1シーンです。

学校に「ホームスクールします」と伝えないでよい理由

 小学校就学前からホームスクールを決めている家庭も増えてきました。わが家も末っ子はいわゆる学校(一条校)へは幼稚園から通っていません。小学校入学時には「ホームスクール」という単語を出さないわけにはいきませんでした。  しかし、ここで大きなポイントがあります。